ヨーロッパ宇宙機関の近赤外線宇宙望遠鏡“ユークリッド”のイメージ図。(Credit: ESA. Acknowledgement: Work performed by ATG under contract for ESA., CC BY-SA 3.0 IGO) |
L2点は、地球から見て太陽の反対側、約150万キロ離れたところにあります。
打ち上げ後、“ユークリッド”は約4週間かけてL2点に移動していました。
L2点では“ユークリッド”より先に、位置天文衛星“ガイア”や“ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡”が観測を行ってきました。
Webb and Gaia welcome Euclid to L2. L2点を回る“ユークリッド”(緑)、“ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡”(青)、“ガイア”(黄)の軌道を示した動画。(Credit: ESA/Gaia/DPAC; CC BY-SA 3.0 IGO) |
ただ、それぞれの機体の位置は、現在のものを示しているわけではありません。
深宇宙の観測を行う際、太陽や地球、月は邪魔になります。
L2点では、太陽と地球、月を常に背後に置いた状態で深宇宙の観測を行えるんですねー
また、通信用のアンテナを常に地球に向けておくことも可能になります。
“ユークリッド”の軌道は、L2点を中心に変化していて、最も近いところで約40万キロ、最も遠いところで最大80万キロになります。
“ユークリッド”がL2点の周りを1周する間、月は地球の周りを6周するそうです。
なお、“ガイア”の軌道は“リサージュ軌道”と呼ばれるもので、L2点の中心から最大約35万キロ離れています。
“ユークリッド”は全天の3分の1の領域について、100億光年までの銀河の形状や位置、距離を測定し、宇宙の3Dマップを作成します。
それにより、ダークマター(暗黒物質)やダークエネルギー(暗黒エネルギー)の謎に迫ることを目的としています。
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