徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

第23節 転機の月

2006-09-17 01:42:39 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
ということで国立で鹿島戦。

またもやアウトゥオリ監督と忠実な鹿たちに手痛い敗戦を喫してしまった。序盤から前線の厳しいチェックを続ける鹿島に対して後手後手を踏んでしまう清水。本来ならば清水がやらなければならないプレーを、より激しく鹿島にやられてしまったように思う。あの球際の激しさ、ボディチェックの強さ、そして巧みなゲームコントロールは、これからの清水に求められるものだろう。
しかし内容は悲観するほどのものではなかったと思う。2失点はいずれも最終ラインを突破されてのものではない、間隙を突いたスーパーゴールだったし、QBKとアレックスミネイロが投入されたあたりからの怒涛の攻めは本来の姿だったと思う。しかし、だからこそ、京都戦までの鹿島ならば「勝てた」と思うのだ。そこで清水の戦略を分析した上で、スタメンを変更し、それを清水戦でぶつけてくるアウトゥオリ監督のマネジメント能力と勝負度胸(ギャンブラーぶり)いうのは、これはちょっと凄いものがあると思った。このタイミングでスタメンを替え、好調の清水に勝ったことで鹿島のプレーヤーに与える心理的な影響は小さくないだろう。これは鹿島にとってもある意味の閉塞感の突破口になるのではないだろうか。これからの鹿島は怖いかもよ。それにしても勝ちながら修正できるチームは強い。

連勝、無敗もいつかは止まる。それは今、とても負けそうもない上位3チームにしても同じことだ。
ただ、それがどのタイミングで、どのような内容で負けたのか、それが大事なのだ。今シーズン、意味のある勝利と敗戦を繰り返しながら成長してきた清水にとって、この敗戦も非常に示唆するところの多い敗戦だったと思う。藤本の怪我(おそらく離脱)、兵働の体調不良は気になるところだが、ここまでチームのベース作りに見通しをつけた清水も、これからはサブ、サテライトを含めた総力戦を戦わなくてはならないだろう。それは終盤戦に迎えたチームの総仕上げとも言える。その転機がこの鹿島戦だったと言えるようになってもらいたい。

さて次は浦和。勝負の月とは、転機の月である。
来週も土曜日15時にスタンドで。