徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

卒業/制服向上委員会[卒業ライブ]

2006-09-25 02:39:01 | Music
こまばエミナースへ、制服向上委員会の“卒業ライブ”を観に行く。
卒業というのはどういうことかというと、会長の橋本美香が卒業し、14年間(!)続いた制服向上委員会も、活動に一応の区切りをつけるということらしい。
会場は満員、とまではいかないまでも、若い世代に混じって、どう考えても同世代か、その前後か、とてつもなく年季と気合いの入った野郎共が集まったワンダーランド。クレイジー度では夏の野外フェスの比ではない。個々の戦闘力は相当なものと見た。
セットリストやライブの内容については、詳細に書くファンの方がいると思うのでオレは雑感を。行動するアイドルとして、近年は特にPANTAさんが活動に関わっていたこともあって、イベントライブやPANTA&中川五郎 With SKIのように、ほとんどPANTAさんを通してしか制服向上委員会を聴くことはなかった。しかし「日本を元気にした歌」でグラッと来た。そしてWith SKIでさらにグラッと来ていた。で、初めてまともにライブを体験してみた。これが良かった。最後なのに。

今日はPANTAさんももちろんいらしていて、最前列で観ていた。ゲストトークコーナーではステージに上がり、卒業する橋本美香に向けて、「橋本美香がいたからこそ続いた」と言葉をかけていた。

アイドルナンバーももちろん良い楽曲が多いのだけれども、橋本美香とリーダー松尾真冬のアコースティックセットで、PANTAさんの楽曲が何曲か歌われた。これも良かった。PANTAさん自身が歌っても不思議ではない『心のフリーウェイ』や、制服向上委員会の通算1000曲目のオリジナルナンバーだと言う(ちなみにオリジナル販売ビデオタイトルも1000を超えているそうだ…何とも凄まじい)、『愛だけじゃハッピー?』、そして『蚊』。これから彼女たちはデュオとして活動するそうだが、なかなか面白そうだ(昨年11月にTHE DUETとしてアルバムリリース)。
もちろん『制服宣言』が、アイドルポップとして、改めていい楽曲なのもわかったけど。

最後のナンバーを前にメンバーそれぞれが今後の活動を話し始めた。前述の通り、橋本美香と松尾真冬はデュオとして活動、星川りりかは制服向上委員会のメンバーをベースに新グループを結成……等など。それぞれが抱負を語り、最後に橋本美香が“私は、今後は新しいファンクラブを…”を話し始める。会場がざわつく。そのざわつきを察したように、彼女は一言、「ファンの皆さんもいろいろ思うところがあるとは思いますが……ということで、これからもよろしくお願いします!」。これで会場も爆笑。ぶっちゃけすぎて、これはウケた。いかにもインディーズな感じがして、とても好感が持てた。LBの連載「インディーズな人たち」の第2弾もアイドル・ジャパンの高橋プロデューサーがいいかな、と……。
最後は観客席にいた数人のOG(OGはトータルで77名もいるそうだ)もステージに上がり、フィナーレ。制服向上委員会の皆さん、ひとまずお疲れ様でした。

12月24日、“ラストコンサート”として制服向上委員会のライブが開催される。チラシで配られたプログラム(予定)を見る限り、それぞれが新しいユニットでスタートを切る、再出発ライブというような印象だ。
それにしても、頼むからオレにこれ以上CDを買わせないでくれ……もう予約しちゃったけど。

PANTA&中川五郎 with SKi『FOR A LIFE~難民の子どもたち with WONDER EYES~』、山形浩生『コンピュータのきもち』(アスキー)購入。遅ればせながら読んだ『コンピュータのきもち』は、山形浩生にとっての『シンデレラボーイ シンデレラガール』かもね~。