徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ゼロ地点/第7節横浜戦

2008-04-20 02:14:08 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「内容的にも次のホームのゲームにつながるゲームができたという風に思ってますんで(中略)良い方向に持ってきたいなという風に思ってます」

西部「そういう面では気持ちもみんな強かっただろうし、全体的なバランス考えても運動量考えても格段に良くなってることは間違いないと思います」

児玉「悪い流れも切れたと思うし、こっから下がることはないと思うし、とにかく上を見てやっていきたいです」

和道「でもそこぐらいやと思うし」

フェル「勝ちましょう!」
(以上、Sの極み 4月19日付))

日産スタジアムで「横浜マリノス対清水」戦。もちろん結果というのも大事なのだけれども、名古屋戦で落ちるところまで落ちた“チームの力”がどこまで戻っているのか。ナビスコカップのヴェルディ戦で見せた“兆し”は本物なのか。それがこのゲームのポイントだ。
負傷した枝村に代わって淳吾が投入される前半の途中まではプレーが中途半端で、押し込まれる場面が少なくなかったが、西澤のゴール後はテルも高い位置でのプレーが見られるようになり(つまりそれが“本来”の形だ)、伯仲したゲームになった。横浜サポには面白くなかったかもしれないけれども、後半はかなり面白いゲームになったのは確かだ。なぜ横浜サポにとっては面白くなかったのか。それは清水が清水らしさを取り戻しつつあったからに他ならないからだろう。悪いけど、名古屋戦のときみたいに、そんなに弱いチームじゃないよ。

中澤「今日のような試合を“負けなくて良かった”と、今の時点で決め付ける必要はない。1年経ってみて、初めて評価できるものだ」(J's GOAL 4月19日

ゲームを見た印象としては、ゼロ地点に戻ったという感触は得た。少なくとも開幕から大宮戦までの状態には戻ったのではないか。残念ながらプラスではないけれども、もはやマイナスでもない。ようやくゼロだ。しかし、それは、これから、ということでもある。J中断までリーグ戦はあと6ゲーム。今日のゲームがちょうど折り返しということだ。
ピッチ上の雰囲気も、彼らを拍手で送ったゴール裏の空気も良かったと思う。勝てなかったという事実は残念だが(それは中澤の言う通りシーズンが終わったときに評価すべきことだ)、とても前向きになることができたゲームだった。
力を取り戻し、確認し、証明する大事なゲームはさらに続く。次は26日、日本平でFC東京戦。

ゲーム後、和道がA代表候補に選出された。今更ながら、当然だろう。でも本当に遅いよ、岡ちゃん。

和道「まあどんなもんなのかしっかり感じてきたいなと思います。行ったことないし(笑)」(Sの極み 4月19日付))

(追記)
リーグも序盤を過ぎて、名古屋以外のクラブは落ち着くところに落ち着き始めた。結局、スタートダッシュの勢いも、監督交代のスクランブル効果も長くは続かない。今年はつくづくタイミングの悪さを感じざるを得ない。