さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

嘘つき~罪人

2006-08-06 23:59:18 | Sunday 聖書
「嘘つき」の定義の続きです)

ちなみに、「偽証をする」(=うそを言う)というのも、「罪(つみ)」の一つ。


 おまけにもう一つ。
 聖書によると、(閻魔大王じゃなくて・・・)神様が「義(ぎ:正しさ)」と認めて下さるかどうかで、天国に入れるか、地獄に行ってしまうか、決まる。



 (ひじょ~~~~~~に大雑把に言うと)
 旧約聖書で、
  「じゃあ、どういうことが神様が『義』と認めてくださるの?」
  「何が駄目なの?」(わかりやすく言うと、「何が法律違反なのか?」)
 ということが書かれている部分を
 律法(りっぽう)と言い、
   神様の法律を違反したことを「罪(つみ)」と言う。



   旧約聖書の時代は、律法を守ることで、「義」と認めてもらおうとした(罪を犯したら、動物をささげて、赦してもらっていた)。
今でもそのようにしている方々もいる。
 確かに、それも、天国に入るための2つあるうちの、1つの方法。

   ただし、こんな風に言われている。

   律法全体を守っても、一つの点でつまずくなら、その人はすべてを犯した者となったのです。

   なぜなら、「姦淫(かんいん)してはならない。」と言われた方は、「殺してはならない。」とも言われたからです。そこで、姦淫しなくても人殺しをすれば、あなたは律法の違反者となったのです。(ヤコブ 2:10-11) 




  簡単に言うと、・・・・・ 一つでも失敗したら、あんた罪人(つみびと)だよ。

  嘘一つでもついたら、それで十分「罪人」。
  犯罪一つ犯したら、「犯罪人」なのと一緒。



         ***************************
 


  ついでに、クリスチャンというのを、別のことばで言い換えると
 
  「救われた罪人(つみびと)」

 とも言えるが、また、それは別のトコロで。



                              
 
                                            

                                                      


                                                           
 

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「嘘つき」の定義

2006-08-06 22:29:41 | Sunday 聖書
昔昔のことです。いや、それほど昔ではないかもしれませんが。昔、キャベツが悩んだことの一つにこんなのがある。



 新約聖書の中にこんな箇所があります:

 クレテ人の中(うち)なる或(ある)預言者いふ
 『クレテ人は常に虚偽(いつはり)をいふ者、
  あしき獣、また懶惰(らんだ)の腹(はら)なり』
 この證(あかし)は眞(まこと)なり・・・

              (テトス 1:12―13)
 


あとから知ったのだが、ここ、有名なパラドックス 1)だそうな。

 つまり、

  「クレテ人は嘘つきだ」とクレテ人が言った。

 わけです。
  もし、クレテ人が嘘つきならば、「クレテ人は嘘つきだ」ということも嘘(うそ)で、「クレテ人は正直者」ということになります。
  逆に、クレテ人が正直者ならば、「クレテ人は嘘つきだ」ということも本当であり、

 ・・・あれれ、矛盾(むじゅん)しているぞ

 まあ、もちろん、クレテ人が嘘つきだからと言って、全てが嘘なんではないだろうとも言えるかもしれませんが


          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しっくりきません




                 





というわけで、年長者の言を聞きに、昔キャベツは行きました。


 ちょうど、(母方の)祖父がテレビか新聞を見ているところでした。
  「じいさま、じいさま 2)」
  「なんだね」
  「ちょっと質問があるんだけど~(かくかくしかじか)~、何が正しいと思う?」
  手に持っていた新聞を下ろして、眼鏡越しにこちらを見て、祖父はこう言いました。


  「そりゃ、嘘つきに決まっているだろ。嘘をつかない奴がこの世の中、いるか? ・・・誰だって罪人(つみびと)なんだよ」 





  ・・・ごもっとも
「嘘をついたことがない」人なんぞ、いるだろうか?(いるわけない:反語)
 誰だって、生きていれば、何かしらうそをつくこともあれば、嘘を言わなくてはいけないことだってあるし・・・・



 
 だが、1回嘘をついたせいで「嘘つき」呼ばわりされたら、「そんなことない」と言いたくなる。
 たかだか1回嘘ついたくらいで「嘘つき」なんて、と。
 それだけ、「嘘つき」という響きが重いわけだし、逆に1回程度の嘘なら・・・という気持ちなのかもしれない。                    


 一方で、1度犯罪を犯してしまったら、「あいつは犯罪人だ」。

 たかだか1度の犯罪で・・・というお方は、・・・いるだろうか?
 多分、1度でも犯罪を犯してしまったら、周りの人の目は「あいつは犯罪人だ」となるだろう。
 やってしまったことは、消えない


 

 だから「嘘つき」と言われても、実際それは本当・・・とも言えるわけです。
 (イヤだけど)



                                             

 (続く

 
【注】
1)パラドックス(paradox):逆説。
              1. 一見すると筋が通っているように思えるにもかかわらず、明らかに矛盾していたり、誤った結論を導いたりするような、言説や思考実験などのこと。             
              2.数学において、公理系に生じた矛盾点のこと。
              3.一般的な直感と反した、数学的に正しい解答や定理のこと。
              4.ある目標を追おうとすればするほどかえって目標から遠ざかったり、ある主義を貫こうとするがゆえにかえってその主義に反する事をしなければならなかったりする状況

2)じいさま:おじいちゃん、じじ~、じじさま・・・どれも、同じ。

 
コメント (1)
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