さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

空(くう)の空(くう)

2007-07-01 23:59:59 | Sunday 写真&みことば
多少、毛並みの変わったことばでも、ご紹介しようかと。


 エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば。

 空(くう)の空(くう)。伝道者は言う。
 空(くう)の空(くう)。すべては空(くう)。

 日の下(した)で、どんなに労苦(ろうく)しても、
 それが人に何の益(えき)になろう。


 一つの時代は去り、次の時代が来る。
 しかし地はいつまでも変わらない。

 日は昇り、日は沈み、
 またもとの上る所に帰って行く。

 風は南に吹き、巡(めぐ)って北に吹く。
 巡り巡って風は吹く。
 しかし、その巡る道に風は帰る。

 川はみな海に流れ込むが、
 海は満ちることがない。
 川は流れ込む所に、また流れる。

 すべての事はものうい。
 人は語ることさえできない。
 目は見て飽きることもなく、
 耳は聞いて満ちたりることもない。

 昔あったものは、これからもあり、
 昔起こったことは、これからも起こる。
 日の下には新しいものは一つもない。

                      (旧約聖書・伝道者の書 1章1節~9節)
 


 ここで「原子力爆弾は?」とか「アイフォンは?」とかなんとかは言わんでください。それによって、大事なことが変わるわけではないのだから。

 人が生まれ、いつか死ぬ。
 誰かを愛したり、誰かを憎んだり、
 友情を育んだり、悲しんだり、
 策を練ったり、だまされたり、
 希望を抱いたり、絶望したり、

 今も昔も、変わらぬ日々の営み。
 人の一生。

 来る日も来る日も「日は昇り、日は沈む」ように、
 風はいつものように吹き、川は流れ続けるように。



 もしも、死んで終わりなのではないと知らなかったら、
 私もまた「飲んで楽しめ」と快楽を求めるか、
 それとも空虚さを感じ続けたかもしれない。
コメント (2)
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