
最近、「恵方巻(えほうまき)」(を売り込む小売業の戦略)に勢力を押されているが、
簡単には、
豆を外にまきながら(もしくは、嫌いな人に投げながら)、こう言うのだ。
「おには~~~外(そと)、福(ふく)は~~~~内(うち)!」
・・・「おに」は、日本での「悪い霊(れい)」や悪い存在(ただし、「悪魔」とは異なる)、
福(ふく)は幸いなものを意味する。
・・・幼稚園や小学校などで、経験する人は多い。
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さて、本日、節分(せつぶん)の日だが、
その前日に、こんな話がどこぞで持ち上がった。


前者は、栃木(とちぎ)出身、後者は宮城(みやぎ)県仙台市出身。
ちなみに、キャベツは青森県八戸市出身。豆まきって・・・『落花生』ですよね?

(遠い記憶をたどる、キャベツ・・・。)

(そうそう、で、そのあと、落花生の殻(から)を割って、食べるんだよね


・・・かくして、せわしない合間に、
「豆まきの豆って、大豆? 落花生?」
という聞きこみ調査が、相(あい)始まった。
(あ、キャベツは、ただ単に、記録していただけですよ・・・


「東京は・・・大豆ですよ」
「岩手は、らっかせいらしいぞ」
「埼玉の熊谷(くまがや)ですけど・・・大豆でしょ」
「あ、オレっすか? 横浜ですけど・・・大豆ですね」

「あ、千葉ですけど・・・八千代のほうですけど・・・大豆です」
調査は、さまざまなスタッフや、(場合によっては)患者さんにも、及んだ。

・東京都新宿区若松町…「大豆」。
「昔は、拾って食っていたんだけどね・・・」

・四国は徳島…「大豆」です(←と、力強く)。

・熊本・・・「大豆だよ」 複数返答。
・群馬県沼田・・・「大豆です」


…そうしたら、いました。
話し方から多分、東北出身だろうなぁ・・・というおばあちゃん、福島県福島市出身(浜通りや会津(あいづ)地方は、また違うかもしれない)。お返事は、「大豆」

・東京・・・どちらもあり。
・千葉県千葉市・・・基本、大豆。
(追記「千葉だからって、らっかせいじゃないですよ」

・鹿児島南薩摩・・・らっかせい、だったかも・・・。

・山形・・・らっかせい。
・岐阜・・・大豆。
・長野・・・らっかせい、も、あり。
・茨城は土浦・・・大豆です。
・外国(たぶん英語圏)・・・「何のマメかわからないけれど、とにかく、日本食品のお店から買ったマメをまいていた」

・千葉の八街(やちまた)・・・「この辺の落花生は美味しいらしいんだけんど、豆まきは、大豆だなぁ・・・」
・宮崎・・・「え? らっかせいだよ?? どうしたの?」
・秋田・・・どちらもあり。
・三重・・・大豆。
・東京・・・「東京ですけど・・・あ、大豆か落花生かって話ですか? さっき、Sさんにも聞かれましたw
大豆です」
・京都・・・大豆。
・茨城・・・大豆、です。
(←「納豆じゃないの?」 3)という合いの手あり・・・

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かくして、母体人数40名、20代~80代、23都道府県(+外国1箇所)の集計結果では、
「大豆」
に軍杯があがった様子(調査実施日数1.3日、実質○分?)。
【内訳】





<注>
・東京は「大豆」という返答が多かったけれど、「どちらもあり」というご家庭もあったため、それぞれ1都としてカウントす。

「落花生(らっかせい)なんて、ピーナッツでしょ? そんなもん、元々日本にはなかったんだよ」

という感想もあれば、
「逆に、『おにゅ~~~』ってことだよね。」


と、慰めあう囁きもあったり。

(もちろん、「暇だね・・・」「ばかじゃない」という反応もあるかも)。
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・・・と、白羽の矢が立ったDrに、本日、たまたま聞くことができました。

家庭ではやっているのを見たことがないです。
あ、でも、幼稚園とか保育園とかでは、行事としてやっていましたね」

【注】
1)ありえなくない:「ありえない」(=それが事実として容認しがたい/したくない、という話し手の判断を表す。類:常識では考えられない。信じられない。ナンセンスだ)の強調形。
2)千葉県八街(やちまた)市は、落花生の生産 日本一。
3)茨城県の県庁所在地の「水戸(みと)」には、「水戸納豆」で全国的に有名な会社があるため。
