さすらうキャベツの見聞記

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小学五年生の教科書

2010-02-09 20:37:45 | 日々の雑感
 小学校5年生(@米)の教科書で、こんな記載があったそうな。
(注:ただし、これが何年代の教科書であり、どういう階級・地域で用いられいたのか、また、今現在の教科書がそうであるかはわからない)


          **************


    問い
    1.ジョージ・ワシントンは米国のもっとも偉大な大統領であった。

    2.ジョージ・ワシントンは米国の初代の大統領であった。

    このうちどちらの文が事実の記述か? 意見と事実はどう違うか?



    この程度なら答えは簡単である。
    ワシントンが「初代の大統領」であるというのは事実を述べているにすぎない。だが、ワシントンが米国の「もっとも偉大な大統領」であるか否かは、人によって判断が異なる。人によってはリンカーンこそもっとも偉大な大統領、というかもしれない。
    つまり、1は意見であり、2は事実である。


    同様に、「スミスの犬は羊を殺す」は判断であり、
    「私はスミスの犬が一匹の羊を殺すのを見た」は事実の記述である。
    「大学のフットボールは衰微しつつある」は判断であり、
    「多くの大きな大学では、フットボール・チームの経費が入場料収入を上回る速さで増加しつつある」は事実の記述である。




    ( ・・・とどなたかが記しているが、若干言わせていただくならば、そもそもこの一番最後の文面の「多くの大きな大学では・・・」の「多く」は判断であり、それを「事実」もしくは「客観的内容」とするには、その根拠となる数字が必要となるのでは。)

 つまり、この場合、「事実」と「事実ではないこと」を区別することが繰り返し教育され、重要視されている。


  それにしても、・・・「事実」ではなく、「意見」「主張」「事実もどき」を「事実」と信じる人の、何と多いことか。
  それによって、苦しむ人は、たぶん・・・少なくない。
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