(続き)
・・・というわけで、その際、いくつか、勉強にさせていただいたものがあるので、今後のためにも、こちらに転記させていただきます(主(おも)な方のものは、許可取得済み。多謝)。
**************
あるクリスチャンは、こう答えました。
「 ヤーフェという神を主と呼んでいます。
エホバは発音が違うと聞きました。」
(キャベツ:・・・・・・・・・・)
**************
ある語学に精通しているクリスチャンは、こう答えました。
※結論※
簡単にいえば 聖書の「主」は、天地の造り主である、神さまを指すのが、ほとんどです。
そして、文脈により、父なる神様のことも、救い「主」キリストのことも、あります。
--詳細--
旧約聖書の原文、ヘブライ語には、
固有名詞の YHWH や Yahが、神に名前として出てきます。
日本語では一般的に、
・ヤハウェ
・ヤーウェ
・ヤーヴェ
・ヤーベ
・エホバなどと表記されます。
Yah は「ハレル・ヤ」の「ヤ」で、ヤハと書かれることもあります。
【エホバは発音が違う】というのは、YHWHに母音を加えて、
YeHoWaH >>>> エホヴァ >>>> エホバ
という呼び方がありますが、これは16世紀に始まった誤読(間違った発音・人為的に作り出された発音)だと文献で明らかになっているからです。
それと同時に、数々の「称号」としての呼び名が出てきますが、そのいくつかは、事実上、固有名詞のように使われているものがあります。
その代表的なものが、'Adonay です。
これは、神を固有名詞で呼ぶことは、畏れ多いと感じる古代のユダヤ人が、YHWHを避けて、それを置き換える言葉として選んだ「主」を意味する言葉です。
そのユダヤ人の伝統を受け継いだのが現代語に翻訳された聖書の中の、「主」です。
英語などの聖書では、YHWH ヤハウェの置き換えとしての「主」を LORDと、全て大文字で書き、
'Adonay アドナイのほうの「主」をLord として、区別しているものもあります。
旧約聖書のイザヤなどでは、二つが並んで出てくることがあります。
'Adonay YHWH または YHWH 'Adonay のように。
この場合、英語の訳などでは、
「主である主」Lord LORD などとしても、意味がないので、
「至高の主」 Sovereign LORDなどと訳しています。
日本語では、「主なる神」と訳すこともあります。
つまり、翻訳した聖書を読むと、
ヤハウェという名前を訳した「主」と、
そもそも「主」という意味の称号であるアドナイという言葉を訳した「主」と、
二つがあるということになります。
もちろん、「主」という言葉で天地の造り主である神さまを指し示す用例が一番多いのですが、
「主」Lord =「主人(男性の配偶者)」Master「君主」ですから、
女性が、自分の夫をさして「主人」ということもあり、
家臣が王様に対して、「主」ということもあります。
実際には、「わが主よ!」と、呼びかける言葉で出てくることが多いのですが、これは、
'adon アドン 「主」
'adoni アドニ「私の主」「私の主人」 という言葉です。
ひるがえって、ギリシャ語で記された新約聖書にも、このような情況はそのまま持ち込まれています。
ただ、ややこしいのは、
旧約聖書では、神さまである YHWHヤハウェ または 'adonay「主」 と、
人間の「ご主人さま」の 'adon または 'adoni だったのが、
ギリシャ語の聖書では、
天の父なる神様も「主なる神」、
救い主であるキリストも、「主イエスキリスト」などと呼ばれていることです。
ヘブライ語の「主」、'adonay に対応する、ギリシャ語「主」は、 Kyrios キュリオス または キリオスです。
この Kyrios キュリオスの変化した形が、Kyrie キリエで、
『Kyrie eleison キリエ・エレイソン』
(主よ! 憐れみたまえ!)
などという宗教曲のタイトルなどにも使われています。
(続く)
・・・というわけで、その際、いくつか、勉強にさせていただいたものがあるので、今後のためにも、こちらに転記させていただきます(主(おも)な方のものは、許可取得済み。多謝)。
**************
あるクリスチャンは、こう答えました。
「 ヤーフェという神を主と呼んでいます。
エホバは発音が違うと聞きました。」
(キャベツ:・・・・・・・・・・)
**************
ある語学に精通しているクリスチャンは、こう答えました。
※結論※
簡単にいえば 聖書の「主」は、天地の造り主である、神さまを指すのが、ほとんどです。
そして、文脈により、父なる神様のことも、救い「主」キリストのことも、あります。
--詳細--
旧約聖書の原文、ヘブライ語には、
固有名詞の YHWH や Yahが、神に名前として出てきます。
日本語では一般的に、
・ヤハウェ
・ヤーウェ
・ヤーヴェ
・ヤーベ
・エホバなどと表記されます。
Yah は「ハレル・ヤ」の「ヤ」で、ヤハと書かれることもあります。
【エホバは発音が違う】というのは、YHWHに母音を加えて、
YeHoWaH >>>> エホヴァ >>>> エホバ
という呼び方がありますが、これは16世紀に始まった誤読(間違った発音・人為的に作り出された発音)だと文献で明らかになっているからです。
それと同時に、数々の「称号」としての呼び名が出てきますが、そのいくつかは、事実上、固有名詞のように使われているものがあります。
その代表的なものが、'Adonay です。
これは、神を固有名詞で呼ぶことは、畏れ多いと感じる古代のユダヤ人が、YHWHを避けて、それを置き換える言葉として選んだ「主」を意味する言葉です。
そのユダヤ人の伝統を受け継いだのが現代語に翻訳された聖書の中の、「主」です。
英語などの聖書では、YHWH ヤハウェの置き換えとしての「主」を LORDと、全て大文字で書き、
'Adonay アドナイのほうの「主」をLord として、区別しているものもあります。
旧約聖書のイザヤなどでは、二つが並んで出てくることがあります。
'Adonay YHWH または YHWH 'Adonay のように。
この場合、英語の訳などでは、
「主である主」Lord LORD などとしても、意味がないので、
「至高の主」 Sovereign LORDなどと訳しています。
日本語では、「主なる神」と訳すこともあります。
つまり、翻訳した聖書を読むと、
ヤハウェという名前を訳した「主」と、
そもそも「主」という意味の称号であるアドナイという言葉を訳した「主」と、
二つがあるということになります。
もちろん、「主」という言葉で天地の造り主である神さまを指し示す用例が一番多いのですが、
「主」Lord =「主人(男性の配偶者)」Master「君主」ですから、
女性が、自分の夫をさして「主人」ということもあり、
家臣が王様に対して、「主」ということもあります。
実際には、「わが主よ!」と、呼びかける言葉で出てくることが多いのですが、これは、
'adon アドン 「主」
'adoni アドニ「私の主」「私の主人」 という言葉です。
ひるがえって、ギリシャ語で記された新約聖書にも、このような情況はそのまま持ち込まれています。
ただ、ややこしいのは、
旧約聖書では、神さまである YHWHヤハウェ または 'adonay「主」 と、
人間の「ご主人さま」の 'adon または 'adoni だったのが、
ギリシャ語の聖書では、
天の父なる神様も「主なる神」、
救い主であるキリストも、「主イエスキリスト」などと呼ばれていることです。
ヘブライ語の「主」、'adonay に対応する、ギリシャ語「主」は、 Kyrios キュリオス または キリオスです。
この Kyrios キュリオスの変化した形が、Kyrie キリエで、
『Kyrie eleison キリエ・エレイソン』
(主よ! 憐れみたまえ!)
などという宗教曲のタイトルなどにも使われています。
(続く)