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『彼に水を飲ませ終わると、彼女(リベカ)は、
「あなたのらくだのためにも、それが飲み終わるまで、
水を汲んで差し上げましょう。」と言った。』
(旧約聖書・創世記 24章19節)
「あなたのらくだのためにも、それが飲み終わるまで、
水を汲んで差し上げましょう。」と言った。』
(旧約聖書・創世記 24章19節)
最近知ったことだが、ラクダは乾燥にも強いが、一度に大量の水を飲めるという。
一度に、80リットル飲める。(15分で200リットルという話も 1))
聖書に、らくだが最初に登場するのは、エジプトの王(パロ)が、アブラハムに与えた(創世記12章16節)くだりだが、
その後、アブラハムが、息子の嫁探しのため、召使いを遣わすときに登場する。
召使は、らくだ10頭に贈り物を載せ、はるばる(シリア北部と思われる)アラム・ナホライムまで長旅を続けた。
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時は夕暮れ。
召使の願い通り、「らくだにも水を飲ませてあげましょう」と言ってくれる、親切な娘リベカ 2)が現れた。
長旅で、らくだも のどが渇いていたに違いない。
『彼女は…水を汲むために また井戸のところまで走って行き、
その全部のらくだのために水を汲んだ』(創 24:20)
ちなみに、このとき、らくだは10頭。
一頭当たり80リットルとして、80 × 10 = 800リットル。
1回に水がめ20リットル汲んだとしても、800 ÷ 20 = 40(往復)
・・・・・・・・・・(゜_゜
『彼女は…
その全部のらくだのために水を汲んだ』(創 24:20)
・・・さらりと書かれているが・・・。
(…リベカさんもそうだが、
召使の「捜し方の願い」も、半端じゃない)
召使の「捜し方の願い」も、半端じゃない)
【注】
1)「ヒトコブラクダ」
(ラクダは一度に体重の3分の1から4分の1の水を飲んでしまう。
体重202kgの若い雌が、1度に66.5リットル、235kgの雄が104リットルの水を飲んだ例がある。
ラクダは水を飲むと数時間後には全身が水ぶくれになる。こんなに急激に大量の水を飲めば、他の動物では血球が壊れてしまう危険があるが、ラクダの赤血球は特別抵抗力が強い(中川志郎、1972))
「ヒトコブラクダ」
(身長 :最大225cm、
体重 :450~900kg
水分について:何日も水を飲まずにいられ、そして1回の水の飲む量と速さは他の動物ではまねができない
→2週間~5週間も水を飲まずにいることができる。15分間に200リットルの水を飲むことができる。)
2)リベカ:のちのイスラエルの母。