mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

「医者いらずの食べ物事典」から相似の理論

2010年03月19日 | 本と雑誌

 先日、「医者いらず」の食べ物事典から「ショウガ」の効能についてお話しましたが、今日は、ショウガの次に感動した「海草類」を紹介したいと思います。

 「日本人は海草をよく食べます。そして、海草や小魚を多食する地方には長寿者が多くいます。」からはじまる解説で、これを読みますと、海草を毎日食べることがいかに大切かがわかります。

 そこで、この本で石原結實先生が、さらに「海草類」をどう解説しているかを紹介しようと思ったのですが・・・、ところが、海草類の次のページに「コラム」「相似の理論」というページがあり、こちらを読んでいたら夢中になってしまいました。

 最初はこのページも「海草類かな?」と思ったのですが、漢方の先生らしい面白い記事でしたので、今日はここに何が書かれているかを紹介します。したがって、海草類の紹介は後日「じっくり」とお話ししたいと思います。

 その「相似の理論」は、次のように書いています。

 「西洋医学は人間だけを見る学問ですが、われわれ人間も、この地球上に生まれた一つの生命ですから、他の動植物と似ている、と考えるのが、漢方の「相似の理論」です。」

 驚きました。西洋医学というのは「人間だけ」を見る学問だというのですから。漢方の人間も他の生物と似ている、という考え方は、大いに共感できます。

 続いて、

 「年齢と共に、下肢の冷え、むくみ、筋力の低下、腰・膝の痛み、排尿の異常・・・・・などの症状が表れてきますが、人間の下半身は、植物の根に相当しますので、「相似の理論」ではこうした「老化現象」には、ゴボウ、ニンジン、レンコン、タマネギ、ヤマイモなどの根菜類を食べるとよい、と考えます。」

 と説明していますが、またまた驚いてしまいました。人間の下半身は、「植物の根」に相当するから根を食べる根菜類がよいと言うのです。

 小生なども、筋力の低下や腰・膝の痛みを実感していますので、根菜類を積極的に頂くことにしたいと思います。

 そして、続いて、

 「貧血(青白い顔色)には、小豆、黒豆、浅草のり、プルーン、レバー、ホウレンソウなど、「色の濃い(赤または黒の)食物」を、逆にズングリムックリ、赤ら顔の高血圧のおじさんには、緑陽(青)野菜や牛乳など、「青白い食物」を食べさせると、お互いにないものを補完しあって症状が改善する、というのも「相似の理論」の応用です。」

 いかがですか、この解説を聞いて?小生も、昔は「ズングリムックリで、赤ら顔のおじさん」という表現がぴったりだったのですが、最近は鏡を覗き込みますと、「張りのないしわが寄った貧相な顔」になってきました。

 これからは、小豆、黒豆、浅草のり、プルーン、レバー、ホウレンソウなどを食べてみますか?

 さて、最後に「相似の理論」を太った人に当てはめて次のように説明しています。

 「また、色白でフワーッと太った水太りの人(たいてい女性)は、パン、ケーキ、グレープフルーツ、水分など、フワーッとしたものを食べすぎていることが多いものです。食べたものと同じ(相似の)体型になるわけです。

 えええぇー!そうなんですか?でも、小生は、フワーッとしたものを食べすぎているという自覚はないのですが・・・「お前は、色白でも何でもない、ただの食べ過ぎだ!」という声が聞こえそうですね。

 今日はこれで失礼します。

 

 

 


本日のブログは休止

2010年03月18日 | ブログ

 今日は午前中、歯医者に行ってきました。

 午後から2カ所の墓参りで、時間がなくなってしまい、また、これといったテーマも見つかりませんでしたので、誠に申し訳ありませんが、休止します。

 歯医者に行って気分が悪いからだろう?

 それはないのですが、歯医者は皆さん苦手ですよね。

 幸い、治療はすべて終了していますので、あの独特の音や麻酔薬の痛みを経験しなくて良い状態が続いています。

 今日は、毎月の歯の掃除と、指導で行ったと言うことです。

 午後からは、平成13年に亡くなった母を偲びながらお線香をあげてきました。

 墓の前で近況報告などを申し上げるのは、「小生の柄に合わない!」と思っていたのですが・・・・

 自分でもおかしなものだと思いますが、それだけ年をとってきたいうことでしょうか?

 時々、「この世からおさらばする」時の言葉を考えたりすることもあるのですから、何だか寂しくなってしまいます。

 でも、そう深刻に考えているわけではありませんので、ご心配しないでください。

 社会の役に立っていない自分が「それでよいのか!」と叱咤しているためかも知れません。

 今日は、長い「ブログ休止」の説明になってしまいました。


モンサンミッシェル

2010年03月17日 | 旅行記

 「世界遺産一度は生きたい100選ヨーロッパ」を見ていましたらNHK世界遺産人気ナンバー1のモンサンミッシェルが目に留まりました。懐かしさとその素晴らしさにページを読みはじめましたが、ここを含めたパリ周辺の良さを再認識することになりました。

 モンサンミッシェルには、「パリから行く小さな旅」で行ったのですが、楽しく、そして素晴らしい心弾む旅でした。

 ところが、最初、モンサンミッシェルを見たときは、意外と感動しませんでした。

 「海に浮かぶ神々しい島」という小生の描いた強いイメージがあったのですが、第一印象は「ああ、あれか!」、「なんーだ!意外と小さいし、神々しさという神秘性がないな!」などとチョッピリ残念な気持が湧いたのです。

 でも、それは、小生の大いなる勘違いで、HPでもこのブログでも書きましたが、遠くから見たからそう感じたのだと思います。実際に近づいてみますと、この孤島のようなモンサンミッシェルは、「こんな巨大なものを人間が作ったのか!」と感嘆しましたし、「ここで生活している人々がいる」などという話を聞きますと、そのスケールの大きさに驚いてしまいます。

 でも、小生が感じた「海の孤島」というイメージが崩れていることは間違いないようです。

 その原因は、ノルマンディ海岸の沖合に浮かぶこの島が今は陸続きになっているからです。

 19世紀に堤防道路が造られたことで、潮流をせき止めたことにより大量の砂が堆積して「満潮時には海に浮かび、引潮時には自然の砂州で陸続きとなる神秘さ」がなくってしまったそうです。

 この「海に浮か島」という驚異の景観を取り戻すため、堤防を取り壊し、代わりに2010年には橋が架けられる計画だそうです。

 早く、橋を完成させて、多くのカトリック信者の方々の聖地に相応しい、神々しい景観を取り戻して欲しいものです。

 ところで、モンサンミッシェル内部の特徴は、狭い参道と90段の石段、1~3階の修道院、そして修道院の奧にある回廊の中庭ですが、中でも回廊の中庭は、二重の大理石の柱が建ち並び「驚異の美しさ」と言われています。

 お前の印象?「四角い庭の緑と廊下のアーチ状の柱」を「いったい何だろう?」という感じて眺めていました。

 今日はもう一度行きたい「モンサンミッシェル」についてお伝えしました。

 


図解 5分でわかる世界の名作:ガリヴァー旅行記

2010年03月16日 | 本と雑誌

 皆さんは、子どものころ読んだ外国の文学を思い出しませんか。

 小生は、人間が巨人になったり、小人になったりする「ガリヴァー旅行記」を「こんな世界があるのか!」と感嘆しながら?を見たことを思い出します。

 ?は、絵本(紙芝居もある)のような気がするのですが、本当はどういう手段で見たのか思い出せないのです。

 でも、ガリヴァーが小人たちに細い糸のようなもので縛られている様子を鮮明に覚えていますので、見たものは絵本だったのではないでしょうか?(わが家は、貧しくて子どもに絵本など買える家計ではなかったはずです。)

 なぜ、ガリヴァーかといえば、小生にはできない「冒険旅行」だからで、子どものころ抱いた「ワクワク」する心を海外旅行を通じて取り戻せないかと考えたからです。

 まぁ、そうは言っても、小生の心に世間のしがらみや変な先入観が住んでいるので、無理かも知れませんが、もっとどん欲に勉強したいものです。

 ところで、ガリヴァー旅行記のような今日まで世界中の人々から愛読され続けてきた名作には、時代に流されない人生の真理が描かれているはずです。

  ガリヴァー旅行記は、1726年にジョナサン・スウィフトが発表したイギリス文学で、奇妙な国への冒険を通して知った人間の真実を描こうとしたようです。

 物語の内容は、皆さんご存じのように「小人の国と巨人の国」での出来事、そして、「馬(フウイヌム)が人間を支配している国」での出来事を通じて人間を描こうとしたようです。

 でも、小生などは、「小人の国と巨人の国」という描写に圧倒されて、作者が何を言いたいのかを考えてはいませんでした。

 ガリヴァー旅行記は、18世紀における、イギリス社会の矛盾や欧州の政治経済を批判した諷刺文学の傑作とさていますが、馬が人間を支配している国のところなどは、人間そのものの汚さ(陰険、臆病、欲深いなど)を描いているようです。

 小生は、ガリヴァーばかりではなく、世界の名作といわれる文学作品の原作を読んだことがありませんが、これを機会に「読んでみようか!」と思うようになりました。

 今日は、「図解 5分でわかる世界の名作(青春出版社)」からガリヴァー旅行記についてお伝えしました。

 

 

 


薬になる野菜:ショウガ

2010年03月15日 | 本と雑誌

 昨日に続き、石原先生の本、「医者いらずの食べ物事典」からショウガの薬効についてお伝えします。

 ショウガは学名が「Zingiber officinale」で、「officinale」は「薬用になる」という意味だそうです。英語の「ginger」は、名詞ではショウガ、意気、軒高、元気で、動詞ではショウガで味付けする、活気づける、鼓舞する・・・・・とあり、例文として、「There is no ginger in him」という文章に「彼には気骨がない」と訳してあったそうです。

 言葉は、その国の歴史、文化、習慣が入ってできることを考えると、イギリス人もショウガの効能を知っていたことになる、としています。

 また、ショウガに関するエピソードとして、16世紀の英国でペストが流行し、ロンドン市民の三分の一が次々と死んだとき「ショウガを食べていた人は死ななかった」ことがわかり、当時の王ヘンリー八世が、ロンドン市長に命じて「市民はショウガをしっかりと食べるように」と奨励したという話を紹介しています。

 ショウガの薬効は、辛味成分のジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールや、芳香成分のジンギベロールなどの総合作用により醸し出されているそうです。

 そして、次のようにその効能を述べています。

 寿司には必ずショウガが添えてありますが、ジンゲロンやショウガオールには強力な殺菌作用があり、タネの魚介類による食あたりを防ぐ意味があります。また、寿司を食べすぎても案外胃腸を壊さないのは、ジンゲロンの健胃作用によるものと考えられます。

 いかがですか?これを読みますと、寿司にショウガが添えてある意味がよーく分かりますよね!小生などは「どうして、あんな刺身のつまみたいなものがついているのかな?もしかしたら醤油代わりの味付け?」などと思っていたのですが、とんでもない勘違いでした。

 私たちの先人は、こういう薬効があることを意識してショウガを寿司に添えていたのでしょうか?

 最後に、先生のショウガに対する賞賛の言葉を聞きましょう。

 ショウガには「意気、軒高、元気」の意味がありますが、科学的にも、全身の新陳代謝を亢進させ、特に大脳や延髄の呼吸・循環中枢を刺激して、全身の機能を高め、気力、体力、免疫力を高める、という、まさに心身の万病の妙薬というところです。

 この文章を読んで、皆さんもショウガが食べたくなったでしょう。

 他の野菜の薬効ですか?次回、お伝えしたいと思います。