先日、「医者いらず」の食べ物事典から「ショウガ」の効能についてお話しましたが、今日は、ショウガの次に感動した「海草類」を紹介したいと思います。
「日本人は海草をよく食べます。そして、海草や小魚を多食する地方には長寿者が多くいます。」からはじまる解説で、これを読みますと、海草を毎日食べることがいかに大切かがわかります。
そこで、この本で石原結實先生が、さらに「海草類」をどう解説しているかを紹介しようと思ったのですが・・・、ところが、海草類の次のページに「コラム」「相似の理論」というページがあり、こちらを読んでいたら夢中になってしまいました。
最初はこのページも「海草類かな?」と思ったのですが、漢方の先生らしい面白い記事でしたので、今日はここに何が書かれているかを紹介します。したがって、海草類の紹介は後日「じっくり」とお話ししたいと思います。
その「相似の理論」は、次のように書いています。
「西洋医学は人間だけを見る学問ですが、われわれ人間も、この地球上に生まれた一つの生命ですから、他の動植物と似ている、と考えるのが、漢方の「相似の理論」です。」
驚きました。西洋医学というのは「人間だけ」を見る学問だというのですから。漢方の人間も他の生物と似ている、という考え方は、大いに共感できます。
続いて、
「年齢と共に、下肢の冷え、むくみ、筋力の低下、腰・膝の痛み、排尿の異常・・・・・などの症状が表れてきますが、人間の下半身は、植物の根に相当しますので、「相似の理論」ではこうした「老化現象」には、ゴボウ、ニンジン、レンコン、タマネギ、ヤマイモなどの根菜類を食べるとよい、と考えます。」
と説明していますが、またまた驚いてしまいました。人間の下半身は、「植物の根」に相当するから根を食べる根菜類がよいと言うのです。
小生なども、筋力の低下や腰・膝の痛みを実感していますので、根菜類を積極的に頂くことにしたいと思います。
そして、続いて、
「貧血(青白い顔色)には、小豆、黒豆、浅草のり、プルーン、レバー、ホウレンソウなど、「色の濃い(赤または黒の)食物」を、逆にズングリムックリ、赤ら顔の高血圧のおじさんには、緑陽(青)野菜や牛乳など、「青白い食物」を食べさせると、お互いにないものを補完しあって症状が改善する、というのも「相似の理論」の応用です。」
いかがですか、この解説を聞いて?小生も、昔は「ズングリムックリで、赤ら顔のおじさん」という表現がぴったりだったのですが、最近は鏡を覗き込みますと、「張りのないしわが寄った貧相な顔」になってきました。
これからは、小豆、黒豆、浅草のり、プルーン、レバー、ホウレンソウなどを食べてみますか?
さて、最後に「相似の理論」を太った人に当てはめて次のように説明しています。
「また、色白でフワーッと太った水太りの人(たいてい女性)は、パン、ケーキ、グレープフルーツ、水分など、フワーッとしたものを食べすぎていることが多いものです。食べたものと同じ(相似の)体型になるわけです。
えええぇー!そうなんですか?でも、小生は、フワーッとしたものを食べすぎているという自覚はないのですが・・・「お前は、色白でも何でもない、ただの食べ過ぎだ!」という声が聞こえそうですね。
今日はこれで失礼します。