ロック探偵のMY GENERATION

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2021年、沖縄慰霊の日

2021-06-23 21:40:20 | 時事


今日は6月23日。

沖縄慰霊の日です。

なんですが…沖縄タイムズなどが最近行ったアンケートによると、75.5%の人が、沖縄慰霊の日を知らなかったといいます。いささかショッキングな数字です。戦争の記憶も急速に薄れつつあるということでしょうか…

さて、毎年この日には沖縄に関する記事を書いていて、たいてい辺野古の問題にも触れているわけなんですが……年を追うにつれて、辺野古の基地建設は泥沼にはまりこんでいっているような気がします。

たとえば、今年になって新たに、埋め立て用の土砂に戦没者の遺骨が混じっているのではないかということが問題視されています。
日米両国の兵士やその争いに巻き込まれて死んだ沖縄の人々の遺骨が混じった土で辺野古の海が埋め立てられ、そのうえに米軍基地が作られるのだとしたら……これは痛烈な皮肉かもしれません。

また、辺野古には軟弱地盤という問題もあるわけですが、これに関してアメリカのシンクタンクCSISが「辺野古の基地が完成する可能性は低い」という報告を出しています。

しかし、日本政府の側は工事を中止するつもりは一切なし……
これは、オリンピックとまったく同じ構図でしょう。
反対意見、懐疑的な意見にはいっさい耳を貸さず、既成事実を積み重ね、引き返そうにも引き返せない状態を作る……
このやり方で物事を進めたらろくな結果にならないことは見えています。
前に「腰まで泥まみれ」という歌を紹介しましたが、まさにあの状況でしょう。首まで泥につかっても、まだ「進め」といい続ける……果たして、そういう人たちが、いざというときに国民を守れるのか。そんなことすら考えてしまいます。

……と、ここで話は変わりますが、ちょっと前に、ブームの宮沢和史さんが、ひめゆり平和祈念資料館への支援を呼びかけていました。
コロナの影響もあって、いま資料館が財政難に陥っているとか……ひめゆり平和祈念資料館は最近リニューアルしたんですが、おそらくそれもあってのことでしょう。沖縄はまだ新規感染数の下がらない状態が続いているので、状況の好転もなかなか見通せないものと思われます。支援のための配信ライブも行われているということなので、興味のある方はいかがでしょうか。(※ただし、そのライブは、宮沢さんが出演しているわけではありません)