立憲民主党の枝野代表が辞任を表明しました。
先の衆院選における大敗の責任をとって……
まあ、やむをえない話です。枝野さんに関しては野党支持者のあいだでも結構評価がわかれているようですが、今回の結果を考えれば一般論として代表辞任は避けられないところでしょう。
で、衆院選です。
正直なところ、かなり想定外な結果でした。
政権交代まではいかないにせよ野党がそこそこ伸びるんじゃないかと思ってたんですが、結果はその逆。共闘野党側の議席が減るとは思ってもみませんでした。
選挙結果の数字をみて、私なりにいろいろ考えてみたんですが……しかしこれが、どうにも“惨敗”としかいいようがない。
投開票日当日の記事では、「議席につながっていないとしても票はそれなりに伸びているかもしれない」といったことを書きましたが、どうやら野党は得票数自体もかなり減っているようで、希望を見出せるポイントはほとんどないというのが正直なところです。
強いていえば、小選挙区での獲得議席が増えたというところでしょうか。得票数が減っているにもかかわらず、小選挙区での野党候補の獲得議席は前回の衆院選から増加しています。10議席ほどではありますが、見方を変えるとおよそ2割増。これは、小選挙区制において候補の一本化がいかに大きなパワーを発揮するかということであり、それができていないために今までいかにとりうる議席をとれずにいたかということであり、それが不十分であったがために今回の衆院選でどれだけの議席をとりそこなったかということなのです。やはり、野党共闘は基本的には奏功しているのであって、野党の存在感を高めていくためには、ここをより強化、深化させていくしかないでしょう。
もう一つ、れいわ新選組から3人の候補者が当選し、れいわの国会議員が計5人になったということがあります。
私は必ずしもれいわ新選組という政党を積極的に推せないところがあるんですが……しかし、山本太郎という“劇薬”が、いまの日本政治にある種のショック療法として作用するかもしれません。そういういささか危険なエネルギーでもなければ、現状を打開することはできないんじゃないか。今回の衆院選は、そんなことも考えさせられる結果でした。
打開策が見えないというのが正直なところですね……
前にブログの記事でも書きましたが、日本は一応議会制民主主義という建前をとってはいるものの、実際に政党政治を行ってきた経験は皆無といっていいので、それをきちんと作り上げていくのには相当な年月がかかるということかもしれません。
ともかくも、枝野さんの後継代表が誰になるのか、そして新代表がどういう方針を示すか、そこを見てみたいと思います。
それほど積極的に野党を応援していた訳ではありませんが、緩い野党共闘支持者としては大変残念な結果でした。
これをどう総括するか、反省材料を見つけられるか、ということでしょうね、でないと民主党と同じ道を歩みます。
「山本太郎=れいわ」と「連合」と「共産党」という相反する要素を如何に整理するか少々様子見ですね。