SOMPOホールディングスが、ゴッホの「ひまわり」を通じたウクライナ支援を行なっています。
「ひまわり」を所蔵するSOMPO美術館で開催中の「シダネルとマルタン展」において募金箱を設置。また、同館で販売される《ひまわり》ポストカードの売り上げの一部を、ウクライナ支援などを行っている各種団体に寄付するということです。
入場者数や紹介動画の視聴回数に応じた寄付も。
以下に、その紹介動画をリンクさせておきましょう。
「シダネルとマルタン展」紹介動画 The promotion movie of “Henri Le Shidaner – Henri Martin”
ついでに、ゴッホ「ひまわり」の画像。
たまたまこの絵の画像素材を持っていたので、載せておきます。
この画題の作品は複数あって、上の画像はドイツの美術館ノイエ・ピナコテークに収蔵されているもの。
一般的に「ひまわり」と呼ばれる絵はほかに5点現存していて、そのうち一点を日本のSOMPO美術館が所蔵し、展示しています。
この名画を日本企業が所蔵しているということは、今ではあまり知られていないかもしれません。
バブル期の話で、成金趣味と批判的に見られもしましたが……それがこういうかたちでウクライナ支援に寄与するのは結構なことじゃないでしょうか。
紹介動画の冒頭部分では、平和の象徴としてのひまわりをバックに、次のような文章が出てきます。
平和がいま、枯れかけている。それは私たちのそばに、当たり前にあるものだった。しかし、いままさに、世界は示している。平和は、手をかけなければ育ちはしないと。この瞬間に起きていることを、忘れない。目を逸らさない。何度でも水をやろう。種をまこう。私たちは、諦めない。
所詮は売名行為じゃないかといわれるかもしれません。
しかし、別にそれでいいんです。やらない善よりやる偽善というやつです。(この「やらない善」というのが意味不明だといつも思うんですが……)
今回のウクライナ侵攻問題では、企業の動きも注目されます。
SOMPOの場合は寄付というかたちですが、企業による対ロシア“制裁”の動きも。ロシアからの撤退、あるいはロシアでのサービス停止など、国家の経済制裁とは別に企業が独自に行なう制裁が打ち出されていて、いわゆるGAFAのような巨大企業のそれはロシア側に無視できないインパクトを与えているようです。
私企業がそれだけの力を持っているということには一抹の怖さを感じないでもありませんが……しかし、そういう国家とはまた別の力が戦争の惨禍を止め得るならば、それは世界史の新たなステージということになるのかもしれません。
確か58億円くらいだったような?
それにロックフェラーセンターを日本企業が買収してしまったりして、
世紀末のおかしな乱痴気騒ぎの時期でしたね。
その時の産物が今、苦しむ人々のために使われようとしているとしたら、
あのヘンテコな時代も無駄な浪費ばかりでもなかったのかもしれません。
バブルの頃には、現在の日本からは考えられないようなことがいろいろありましたね……
残念ながら、あのとき日本は道を間違ってしまい、それから今にいたるまでひたすらその間違った道を歩いてきたように思います。このあたりでいい加減に軌道修正してもらいたいところですが……