今日6月1日は、「ソロギターの日」。
ということで、今年もギタリスト列伝というのをやっていきたいと思います。
最近はプログレ系のバンドについて書いているので、今回のテーマはプログレ。
プログレ系統のギタリストたちを、動画とともに紹介していきます。
エイドリアン・ブリュー
キング・クリムゾンに在籍したギタリストの一人。
直近の記事でも書いたように、効果音的なギタープレイでよく知られている。
それが発揮された曲としてよく名があがるのが、Elephant Talk。
ここでは、ギターを使って像の鳴き声を再現している。
King Crimson - Elephant Talk
ロバート・フリップ
キング・クリムゾンの主宰者というべき存在。
プログレの王宮を統べる王といっても過言ではない。
その王者が妻のトーヤとともに夫婦漫才をやっているというのも、直近の記事で紹介したとおり。
そのなかから、Radiohead の Creep をカバーしている動画を。
例によって衣装がアレで、外部サイトでは視聴できなくなっているが……
Toyah & Robert's Sunday Lunch - Creep
この切り取り方だと、「ロバート・フリップがレディオヘッドのCreepをカバーしている」動画としてはいささか微妙な気も……
スティーヴ・ハケット
Genesisのギター。
ただし、中途脱退組。
やはり、ピーター・ガブリエル脱退後ジェネシスというバンドが変化していく方向性に違和感があったのだろうか……
曲は、アルバム『月影の騎士』の収録曲
Firth of Fifth。
ハケットのギターソロが輝くこの曲を、彼は自らのチャンネルで独演してみせている。
Steve Hackett Guitar Firth Of Fith
スティーヴ・ハウ
YESのギタリストとして知られているが、駆け出し時代にはチャック・ベリーのバックでギターを弾いたこともあるとか。
その際チャック・ベリーから「お前は必要ない」と痛烈にダメ出しを受けたというエピソードも。ただし、その後楽屋を訪れて持参したギターを試奏してもらい、今でもそのギターを大切に保管しているという。
イエスもメンバー構成という点ではだいぶややこしい歴史をたどってきたバンドだが、そちらでの活動の傍ら、ハウはプログレ系のスーパーバンドであるASIAにも参加。
キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、エマソン、レイク&パーマーのカール・パーマー、そして、イエスからスティーヴ・ハウとジェフ・ダウンズが参加するバンド。
その再結成東京公演での動画を。
Asia - Heat Of The Moment (Live In Tokyo)
ロックミュージシャンは60、70になっても若作りしている人が多い印象があるが、スティーヴ・ハウという人はそういうところがなく、いかにも好々爺という風貌になっている。
ジョン・ペトルーシ
ドリームシアターのギター。超絶技巧の持ち主が集うドリームシアターにおける、不動のギタリスト。
プログレをメタルと融合させて“プログレッシブメタル”を作り上げたといわれるドリームシアター。そこで求められる、プログレッシブでかつメタルなギターは他の追随を許さない。
そのペトルーシが、近年ソロアルバムを発表している。そのタイトル曲がこちら。
John Petrucci - Terminal Velocity (Official Video)
このアルバムには、かつてドリームシアターでドラムを叩いていたマイク・ポートノイが参加。同バンドのメンバーと共同作業するのは、脱退後これが初とのこと。
アレックス・ライフソン
RUSHのギター。“ハードプログレ”とも呼ばれるラッシュ。一般的な知名度はあまり高くないかも知れないが、その音楽的技術と世界観は圧倒的な存在感を持ち、後のミュージシャンに大きな影響を与えた。
ライフソンのギターは、先述のペトルーシに大きな影響を与えたといわれるが、プログレの枠をこえて、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンなどもRUSHに影響を受けているという。
RUSHはすでに事実上解散しており、アレックス・ライフソンは現在Envy of None というユニットで活動している。
Spy House
デイヴ・ギルモア
Pink Floydのギター。
そもそもはシド・バレットが心身ともに不安定な状態だったために、サポートする形でピンクフロイドに参加したが、シドが脱退し、ロジャー・ウォーターズもバンドを去ると、ギルモアがピンクフロイドを背負うことになった。
かつてのバンドメイトであるロジャー・ウォーターズとは、非常に仲が悪い。一時的にロジャー復帰があったものの、仲が悪いのは相変わらずらしい。
そんなギルモアが、昨年ドノヴァンとコラボした曲、Rock Me。
Donovan, David Gilmour - Rock Me
ドノヴァンは、サイケデリックフォークというようなジャンルの人で、ビートルズと共同作業したこともあるというぐらい昔からやっている。ピンクフロイドもその頃から活動していて、やはりサイケデリックフォーク的なところが出発点といえる。このコラボには、長年戦場に立ち続けてきた戦友というような感じがある。
ここからは、猛者たちの共演を。
先述したASIAによるキング・クリムゾンのカバー「クリムゾン・キングの宮殿」。東京でのライブ音源で。
In the Court of the Crimson King (Live in Tokyo)
続いて、スティーヴ・ハケット。
やはり東京で、キング・クリムゾンのカバー、I Talk to the Wind。
昨年死去したイアン・マクドナルドが参加。また、クリムゾン一家としてジョン・ウェットンも。
I Talk to the Wind (Live)
最後に、RUSHのメンバーがフーファイターズとともに2112の冒頭部分を演奏する動画。
Rush, members of Foo Fighters perform "2112: Overture" at the 2013 Hall of Fame Induction Ceremony
ここで最初にドラムを叩いているテイラー・ホーキンスが昨年死去したわけだが、そのホーキンスの追悼コンサートでは、ゲディ・リーとアレックス・ライフソンにデイヴ・グロール(上の動画では最初にギターを弾いている)がドラムを叩いてこの曲をやるという泣かせる趣向も。
Rush & Dave Grohl - 2112 Part 1 Overture & Working Man - Taylor Hawkins Tribute Concert (09/03/22)
続けて演奏したやはりRUSHのWorking Man では、鬼気迫るギターソロを聴かせてくれる。
ラッシュを観るためにLAに行くとは……最高の旦那さんですね。
どのギタリストが一番というのはなかなか難しいですが、推しということでいえば、私はアレックス・ライフソンでしょうか。記事中にも出てきたEnvy of None では、ハードなギターソロみたいなことはやってませんが、これはこれでなかなかいいなと思います。ライフソンという人はそういう引き出しも持っていて、ハードなプレイにもそれがにじみ出ていて、あのラッシュの世界を構築するのに一役買ってるんではないかと。
あと、キング・クリムゾンも大好きなんですが、最近は夫婦漫才のインパクトが強すぎ(笑)ロバート・フリップを見る目もだいぶ変わってきました。まあ、だからといってクリムゾンへの評価が変わるわけではありませんが。
うちのダンナはラッシュ大好きで、日本に一度だけ来日した時はライブに行けず、わざわざロサンゼルスまでライブを見に行ったくらいです。私のラッシュ情報はダンナから刷り込まれました。
クリムゾンはちょい私には難解で代表曲しか知らないですが、ロバートの夫婦漫才は笑えますね。
皆さん、ペトルーシさん以外は高齢なので、元気でいつまでも頑張って欲しいですよねー。
ちなみにロック探偵さんはどなたが1番のおすすめですか?