今日6月23日は、沖縄慰霊の日です。
太平洋戦争末期、沖縄での戦闘が終結した日……ということで、このブログでは毎年沖縄関連の記事を書いています。
沖縄に関する最近の話題といえば、やはり先週の県議選でしょう。
玉城知事を支持する与党が過半数を獲得できず、自民党をはじめとする反知事派が過半数をとることとなりました。
この結果を受けて、自民党沖縄県連のウェブサイトでは、「この結果はまさに玉城県政に対して県民からNOが突き付けられたもの」と評価しています。
再三にわたって示されてきた民意を無視し続けておいて、自分たちが勝ったらそれですか――というのはありますが、選挙の結果は結果として、ひとまず受け入れなければならないでしょう。辺野古に関しては、ある意味もう「既成事実化」が完了してしまっていて、争点になりづらかったという部分もあるようです。
ここで名曲を一曲。
THE BOOMの「島唄」です。
THE BOOM - 島唄 (オリジナル・ヴァージョン)
この歌の歌詞は、全編にわたって二重の意味が込められています。
表面的には沖縄の風景やそこで暮らす人の恋や友情を歌いつつ、その裏には戦争の歴史が歌いこまれているのです。沖縄風音階を基本にしつつ、途中Bメロ部分が沖縄音階をはずれてマイナースケールになっているのは、その部分でヤマトンチュによって沖縄にもたらされた惨禍が歌われるからだといいます。本土の捨て石とされた沖縄……その悲しい歴史をもとにした歌なのです。
ひるがえって、今の沖縄はどうなのか。
これだけ嫌がらせのようなことをさんざんやってきておいて、いざというときにはお国のために犠牲になれというのは、あまりに無茶苦茶でしょう。
先般、ミセス・グリーンアップル「コロンブス」のMVが炎上したというので話題になりましたが、あれは日本にとっても無縁ではありません。
あのMVで問題にされたことというのは、程度の差はあれ、近代日本がアイヌや沖縄の人々に対してやってきたことと通ずるものがあります。そして、その構造は現代にいたっても解消されてはいない……日本政府の沖縄に対する仕打ちをみていると、そう感じられるのです。