沖縄問題で岡田外相、北沢防衛相たちは日米合意の辺野古地区への移転に年内決着の方向を見せていた。そんな中、首相だけが明言を避けて、私が決断するといってぼかしていた。私は、やはりそれしかないはずと思っていて、しっかり進めてほしいと思っていた。給油活動停止で、日本に対する見方にかげりの見られる中、普天間を先送りすれば、日米間には重大な影響が出てくる可能性があると報道されているし私もそう思う。
アフガン支援も一応有難うとは言われているが、今回のアフガン作戦変更では蚊帳の外に置かれているという。結論を先送りしても、予算だけ付けておけば、アメリカも納得してくれる。本当にそうなるのだろうか。たとえ、それが出来たとしても日本に対する不信感は強まるばかりだと思う。
密約問題にしても、大変大事なことではあるが、今それを表立てることは、国民に対して、今までの日本の指導者の批判につながるだけではなく、現在各地に寄港しているアメリカ艦艇に対する、寄港反対運動も強まるだろう。アメリカとの信頼関係が強められるどころか、相手にされなくなってしまうかもしれない。
普天間の現状が継続され、海兵隊の移転も無いまま、其の責任は日本政府にあるということにさせられる。アメリカにそのように思われたら、国際的にも孤立するし、六カ国協議の日本の発言力もなくなり、拉致問題なども蚊帳の外に置かれる可能性がある。
そんなリスクを負ってのこの決断。連立を組むときからこの問題はあったはずで、いよいよになつたら社民党も折れてくれると踏んでいたのでしょう。
連立のリスク、郵政の逆戻り、天下り公然と認める郵政体制を平気で認めているところにもある。
まもなく、そのリスクが重くのしかかってくるのではないでしょうか。いまや連立二党の言うことは何でも聞かなければならない有様になった。
小沢さんは、今度の参議院選までの辛抱と踏んでいるみたいだけれど、参議院選で勝ったら、二党はどうでもよくなるわけだ。