以前に民主党の事業振り分けの手法などを見ながら、平成維新になるかもしれないと書いたことがある。その維新のヒーローになろうとしている。なれるかもしれない。
改めて、民主党のマニフェストを見直してみた。特に外交を・・すると次のように書かれていた。
外交
51 緊密で対等な日米関係を築く
○ 日本外交の基盤として緊密で対等な、日米同盟関係をつくるため主体的外 交戦略を構築した上で、米国と役割分担しながら日本の責任を積極的果す。
○ 米国との間に自由貿易協定(FTA)の交渉・・・・(略)
○ 日米地位協定の改定を提案し、米軍再編や在日米軍基地のありかたに ついて見直しの方向で望む。
と書かれている。
「対等な日米関係」を築くために「外交戦略を構築する」その上で米国と「役割分担をする」と書かれている。
まず、日米関係は対等でないという前提に立っている。それは言わずもがなのことです。そんな中で、より緊密にする努力がされてきている。その今までの流れを乗り越えて、対等にするための」「戦略」の構築が実は進められていたのだと思う。その戦略の一環が、沖縄県民をあおることだったように思える。普天間の移転について再検証すると言って動き出した。その中で、日米合意の移転案は、日米両国の、国家間の約束も単なる一つの案になってしまった。そして、県外移転への沖縄県民の運動を強めることにつながった。
昨日、岡田外相と北田防衛大臣が首相と懇談したとき、私は今までの合意に首相も決断すると思った。しかし、さらに引き伸ばし、明言を避けた。ここまできたらもう、沖縄県民を納得させるのは無理だと思う。
これが「戦略」だったのかもしれない。沖縄県民が反対していて、先の合意は実行できない。だから、改めて検討しなおそうという提案の根拠にする戦略?。
また、密約問題を掘り出している。これは公然の秘密で、誰もが想像できていることなのだ。アメリカではすでに文書が公開されているものだ。それを今改めておもてに出す狙いも、戦略の一つと考えているのではないか。こんな不平等をおしつけていながらと、開き直れるところがある。
結局、対等な関係を構築するための、戦略として十分かどうかは分からないけれど、もう残された道は、真正面からNO!!といって、地位協定改定の提案となるのでしょう。それを言えて、アメリカがテーブルについてくれるといいが、着いてくれるという自信があるのだと思う。それが出来たら、正にヒーローだ。
ただ、とても恐ろしいのは、全く相手にされなかったときのことだ。普天間は固定されかねない。アメリカがいなくても、アジヤ共同体があるといっても、日米同盟があってのことで、それが崩れれば、日本の頭越しに中国、韓国、フィリッピンなどが米国との絆を強くしてアジアでも孤立しかねない。
そんなリスクを背負っても、維新の旗頭、ヒーローになってくれるのでしょう。