紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2023日本ムラサキ・最後の試み

2023-04-15 20:06:31 | 日本ムラサキ栽培
「元々野草である紫草(日本ムラサキ)を野に帰す」
室内にて育苗中の苗は庭先にて栽培予定であるが、庭先は狭く、や々数が多い。
この頃の、暖かさに釣られて「最後の試み」に挑戦する事になった。


正面遠くに菅平の根子岳を望む。30数年前に、この近くまで数回登って来た事がある。
地区を一望出来るこの高みには、今回バイクが一役を果たしてくれた。
今は地域の桜公園となっている。40年居住した我が家は、空き家でこの家並みの中。
中央、小高くなった場所に勤務先だった大学がある。


ザックに入れて運んだ育苗中の苗17本(春苗6本・秋苗11本)と種子。
生育には格好の場かどうかは不明。1週間前に下見をしている。


周辺の春の草を取り除き、春苗を定植。桜公園内は草刈りをする様なので、公園外の林の際である。

作業中に桜を見に来た ご婦人と挨拶。この桜の木のオーナーとの事であった。
「何を植えているの?」と問われた。畑で栽培していた「薬草の紫草」を説明。


幸い、八重桜の根元近くに4本を定植させて頂いた。花を楽しみにしていますとの快諾であった。
残りの13本は樹間の斜面空いた場所に定植。枯葉が多く急斜面でバランスを欠き、転倒直前になり掴んでいた小枝に救われる。


桜公園を管理している地区の方に依頼して、桜1本のオーナーに成ればこの公園の所々に
紫草を野生で見る事ができるのでは・・・と帰宅後考えたが、あの高みに登るのには容易ではないと思い至った。
80才の老齢となると、行動と思考がチグハグとなる。現実感と判断力も同様である。

「むらさきを おもいきれずに のにはなつ」
コメント
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