紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ、水無月驚きの発芽

2017-06-02 19:57:18 | 紫草栽培
「選別除外の種から発芽」
毎月のように僅かばかりの発芽試験を続けているが、まさかの最高気温で手違いが生じた。
うっかりミスでもあった。
パック内発根最中に、パックの蓋がすっかり全開状態になっていたのだ。
早朝に、既に1粒の発根を確認しポットへ移す予定でいたのだが・・・・・。
ムラサキ苗の発送作業に追われて、すっかり忘れてしまった。
パック内はカラカラに乾燥し、水分を含んだ種は真っ白になってしまった。。
勿論、ポットへ移す予定の種の根は枯れてしまう。




既に4粒が順次に発根し、浮腫選別で除外した種からの発根結果を見て
種の選別作業の再検討を考えなければと思っていた処である。
%の問題かも知れず、一度は除外した種なのでゴミ箱へと思ったが手を止めた。
このカラカラに乾燥したパック内の種に、再度スプレーで水分を含ませてみる事にしたのである。




3ヵ日後に元の水を含んだ種の状態に戻った。
翌日早朝の事である。カラカラ状態から4ヵ日目を迎える。
更なる発根は難しかろうと蓋を取って驚いた。一度に5粒が発根していたのである。
左上の汚れた種が発根し乾燥で枯れた種である。

乾燥状態は発根への必要条件で有るかの如く思えた。




今年は、試験栽培用地に協力者が手を挙げてくれた。
早速その畑の土をポットに用意して発根種を播いてみた。
灰の様な土で水分を含むと黒い土になる。保水性があって簡単には白くならない。




日本ムラサキ試験栽培用地である。4月下旬、長野県佐久市安原である。



乾燥の用地を掘り下げてみる。浅間山の火山灰土との説明であった。



20cm程の耕作用土で、その下に排水性の良い地盤が見える。
色が全く異なる地層である。
ムラサキ栽培には、好適地と判断したがどうであろうか。

   「ゆくさきに みえつかくれつ しこんいろ」



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