紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

ムラサキ種子・発芽試験試料作成

2020-10-24 15:59:20 | 染料栽培
「雨の日に・・・気になっていた問題解決試料作り」
日本ムラサキの発芽で気になっていた事がある。
多くの種が発芽する事前準備は見出したが、遅れて発芽してくる原因が気になっていた。
今年の種子採取をボツボツ始めた処である。
折しも、雨で畑作業は休みとなった。
この雨を期して植えた苺にはたっぷりの降雨量であった。
数日前、採取したムラサキの分枝を広げてみる。


実験のテーマは遅れて発芽してくる原因探しである。
見通しは、花期の長さにあると思われる。
従って長い分枝が対象となる。


選んだ枝を裸にしてみる。枝下の種は少し触れるだけで落ちる状態である。
この種子を開花順に、どの様に保管するか困惑する。


最も幼稚な手法を思い付き、早速スタートする。透明粘着テープを利用。 
種を取って順にテープに置いていく。裏返したテープの下に方眼紙がある。
種と種の間隔は1.5cmが多く、方眼紙では2マス1cm間隔にした。
種子が無い箇所は萼片や数字を入れたり、単に間を開けて種を置いてある。


最も長い分枝は70cmもあった。種子数は80粒をカウントする。
途中の波線は種子が枝から採れ難くなったマークである。枝の上部の種子である。


枝の下部の部分である。ただ、各分枝の位置関係は不明である。
また、長い枝は株の最下部分とも言えない。分枝は主幹上部の本葉の脇から出るからである。
その後、下の本葉脇へと分枝の芽が移っていく。
その内に、初めの分枝が更に枝分かれして、主幹は不明となる。


同時に採取した種子をパックに分けて見た。ポロポロと落ちる種子と茎上部の種子である。
波線より上の種の完熟度は疑問符がある。(水に漬けると緑色の種となる)
厳寒期に屋外で保管して、春先に発芽結果を見たいものだ。

「わすれじと たねおくところ わすれかね」
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