紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草栽培、予期せぬ出来事(続4)

2016-10-06 19:28:25 | 紫草の栽培

 「被害種の発芽実験結果1」
 9月30日に被害種の熟成結果を確認する為に種の発芽試験を始めた。
 発根ポットにセットしてから1週間を待たずに一つの結果が出た。
 予想は当たって、小さな驚きと大きな困惑に直面することになった。



 多くの浮種をセットしたパック内である。赤い矢印の2粒が発根を始めた。
 多くが未熟で種も小さく、廃棄すべき種である。
 カビに覆われている箇所が数ヶ所あるのは、熟成していない種の腐敗が元であろう。




このパック内からも1粒の発根が確認出来た。
このパックの種も全て浮種である。
水に沈下した種29個は未だ発根の兆しが見えない。




 カビに覆われた種を廃棄する。午後には発根の生育は幾分か大きくなった様である。
 育苗ポットへ移植して、発芽を待つ事になる。
 それにしても、3パックの内、最も完熟に近い種のパックが全く変化なしである。
 これでは種の選別方法の問題となってしまう。

   「おどろきと こんわくかかえ こしたたず」

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10月の紫草、発根

2016-10-05 13:58:54 | 紫草の栽培

 「秋苗の栽培、発根始まる」
 苗の栽培には心配事がある。種を播いたが、芽が出なくては先が見えなくなる。
 それを幾ばくかも、少なくしてくれるのは種の発根を確認する事である。
 パック内に種を入れて、発根を待つ。4日目、5日目変化なし。
 早い時には、発根の兆しがある。心配が脳裏をよぎる。
 6日目に漸く1粒、発根の兆しを確認、多分後は続くであろう。



 10/3、パックにセット後6日目に確認した発根種。
 右より2列目、上から5粒目の種である。




 10/4、7日目に確認した発根種、3粒。育苗ポットへ移植する。



 10/5、発根が続く、育苗ポットへの移植は早い方が良い。
 ポットでの発芽を心配する事は無くなる。全ての種が発芽すると思われる。
 8粒を育苗ポットへ移植、根の先端を下にする事が鉄則である。
 

  「ひとまずの やすらぎえるも こしいたし」」
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紫草、正月に発芽の苗の花

2016-10-01 19:24:26 | 薬草栽培

 「今年の正月、元旦に発芽した苗の花」


 2016、正月に発芽した苗を10本、自宅庭の栽培装置に移植しておいた。
 生憎、装置の設置場所が紫草の生育には不適当であった。
 狭い庭で何とか1㎡程を確保したのだが、生育環境までは考慮できなかった。
 10本の内4本が、何とか開花までこぎ着けた。



 2本は既に分枝を伸ばして開花中だが9月末日から10月1日に、もう2本が開花する。
 雨と曇り日続きで、結実出来るか危ぶまれる。
 葉も大きくて、好天気が続けば良いのだが、日が射さない日が多くなってしまった。
 あだ花になりそうである。
 残りの6本は草丈が伸びず、蕾を付けるまでに生育していない。
 
 この秋の紫根の収穫は止めて、好条件の場所へ移動して、来春後の生育を待って
 収穫する事にしている。
 多年草である故、こんな事も可能である。
 しかし、筒型栽培装置の越冬の方法を考えないとならない。
 当地での厳寒期には、このままで春を待つ訳にはいかないと考える。


    「のぞみあり なんだいおおし あきのくれ」 
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