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【感】アカメフグのカットウ釣りを確信する

2016-01-14 12:06:00 | 釣り
トラフグに並ぶと言われ、養殖ものが相手であれば確実にそれを凌駕するだろう食味を持つアカメフグ(本名はヒガンフグ)。


(始めて釣ったアカメたち。これが始まりだったな。)

身近な東京湾で釣れるものの、ショウサイフグのように周年は狙えず、秋冬のみの期間限定。個体数が少なく、群れていないので数釣りはできないけど、当たるとキロオーバーのガマガエル級と呼ばれる大型も出る。

掛かると、根掛かりかと思うほどガツンと来る強烈な手応えに、巻き上げ途中にゴンゴンと首を振るような独特の引きで、釣り味も抜群。

アカメフグはカットウ仕掛けで狙うけど、根周りやガラ場がポイントだから根掛かりのリスクが伴う。虎穴に入らずんば、という釣りでもある。

その魅力に魅せられて昨年から年始にかけて3度アカメ狙いで野毛屋さんに釣行した結果、アカメフグ釣りに関する持論の確信に至った。

その持論はこちら「アカメフグのカットウ釣りを考える」

この中で書いた、

「誘い下げのスピードを遅くすればするほど大型を狙え、逆に、誘いの回数が多いほどアピールになり掛けるチャンスも増えるから小型の数が出る。
誘い下げのスピード次第で、型か、数か、が変わるのではなかろうか。」

この部分。

ここ3回の釣行で、アカメはオデコなしの合計7匹の釣果。必ず揚げているから、現段階では誘いに関してアカメと手が合っていると考える。


(10月31日の29cm。)
写真のとおり、この29cmはエサをかじられてカットウの掛かり処は腹に近い場所。掛けるタイミングがちょっと遅かった。
この時は船底にラインが入る潮先だったんで意図的に誘いのピッチを更に遅くしていたからだろう。


(12月26日の25cm。)

(12月26日の35cm超。)

(1月9日の37cm。)

写真には写ってないけど、その他の良型アカメは全匹がエサをかじられる前に、口の近くにカットウを掛けた。
これが重要な検証ポイント。

アカメが着底したエサを食べようとして近づいた時、これより早い誘いだと掛からなかったギリギリのタイミングで掛けたと言うことになる。

その時の誘いは以下のとおり。

・着低したゼロテンからオモリの位置で30cm程上げる幅の誘い上げ。

・トップの位置で2秒制止。

・そこからゆっくり7~8秒かけて着低。

・ゼロテンで3秒待つ。

この流れの中で、誘い上げトップ位置で制止状態のエサをアカメが視認してから、それを追いかけて着低したところで食べようとした時に、次の誘いでカットウを掛けるまでの時間は10秒以上が必要だったということになる。

一連の誘いの中でフグを寄せるのに時間を掛けられる要素は2つ。誘い下げにかける時間かゼロテンの待ち時間だ。

アカメフグ釣りは流し釣りが主なので、ゼロテンを長くするのは根掛かりのリスクを増やすことになるし、お隣さんとのお祭りにもつながるから避けたいところ。
となると、誘い下げに時間を掛けるのが妥当だろう。

エサをかじられる前に口の近くに掛けた10秒より早いピッチの誘いでは、今回の良型アカメたちは釣れなかったことになる。
つまり、3秒のゼロテンであれば、誘い下げに7~8秒以上かけないと釣れなかったということだ。

より遊泳力がある小型であれば早いピッチの誘いでも釣れるだろうけど、活性によって多少の差が出るとしても遊泳力が劣る良型アカメに対してこの事実は誘いのひとつの基準値になると思う。

「誘い下げのスピードを遅くすればするほど大型を狙える。」

現時点で、この持論は成立すると確信した。
更なる検証に励もう。



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