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【感】釣りの基本を考える その2 「シロギスの釣り方」

2016-06-02 12:03:00 | 雑感
その1からの続きは実釣編として、投げ釣りでシロギスを釣るためのポイントを整理しよう。


(俎の上のシロギス。)

◆エサの付け方

シロギス釣りのエサはジャリメやアオイソメが一般的。
ここではイソメと総称しておこう。

そのイソメの頭を取って、針の軸から真っ直ぐイソメが垂れるように通し刺しにし、針先は出す。
針から垂らす長さを1cm前後くらいになるようにイソメを切る。
針に刺す前に、予めその長さに切っておいた方が付けやすい。

たまに針に丸々1匹を付けてる人を見かけるけど、シロギスはエサを吸い込んで食べるから、アタリがあってもイソメの先を食われるだけで口まで針が届かないから、当然釣れない。
(カレイ狙いなら丸々を何匹も付けるのが正解だけどね。)
シロギスはエサを小さく付けるのが基本。

◆投げ方

投げ釣りはオモリの重さで竿をしならせて、その反発力で仕掛けを遠くに飛ばす。
竿を勢いよく振り回して飛ばす訳じゃない。
ここがポイント。

不慣れな人は飛ばすためにとにかく速く竿を振ろうとするから、反って距離が出ない上にコントロールも定まらない。

ゆったりと振り始めてオモリの重さをしっかり竿に掛けることで曲げ、その重さを感じたまま右手で竿を押し出すように振り、斜め45度でピタッと止める。
すると、曲がった竿が元に戻る反動でオモリを飛ばしてくれる。

中には助走をつけたり、竿を海に投げ出すんじゃないかって振り方の人を見るけど、基本型を理解して練習した方が良い。
仕掛けを遠くに飛ばすことができれば、それだけ広い範囲を探れるから、魚が釣れるチャンスが増える。

◆居場所を探る

仕掛けを投げ入れたらそのまま置き竿にして、ひたすら魚が掛かるのを待ってる人を見かける。

その1で書いたように、海の中は魚がいない場所の方が多いのだから、これでは釣れない。
たとえこれで魚が掛かったとしても、たまたま「釣れた」のであって「釣った」ではない。

シロギスは砂地で海底に変化がある所、ヨブと言われる窪みや、カケアガリと言われる斜面にいる。
だから、仕掛けを投げ入れたら積極的に変化がある場所を探すように仕掛けを動かす(これを「サビく」と言う)。
これがシロギスへの誘いにもなる。

投げ釣りでは仕掛けをサビいて、シロギスの居場所を探して、エサを届けて、食わせて釣る。ここがポイント。

◆掛ける

シロギスのアタリは明確に出る。
竿先を揺らし、手元にブルブルッとはっきりと伝わるほどに。
ただ、その時のシロギスのやる気によって食い方は変わってくる。

活性が高い時は一気にエサを吸い込むから、ブルッと来た時には針を飲み込んで掛かっていることが多い。
活性が低い時や水温が低い冬場や初春では、初めから口を使わずにエサにちょっかいを出してから食べるとされている。
これは前アタリと言うヤツでこの時のブルでアワセてもまず掛からない。
その次に来る本アタリを取って掛ける必要がある。

その日のシロギスの活性によって、アワセのタイミングを見極めて掛けるようにする。
と言っても湾フグのように掛けることにシビアな釣りではないから、アタリがあれば7割ぐらいは獲れると思うけどね。

◆食べる

釣ったシロギスは海水氷でキンキンに冷えたクーラーに入れて絞めれば鮮度もバッチリ。

家に持ち帰ったら、ぜひ天ぷらで味わってみてほしいな。
これまで食べた市販品やお店(高級店は除く)のと比べたらきっと驚いちゃうだろう。
しあわせを噛みしめちゃうだろう。

と書いてるだけで、久しぶりにシロギスの天ぷらを食べたくなってきちゃったよ。


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