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【感】「運慶展」を観る

2017-11-24 06:01:00 | 雑感
2017年9月26日~11月26日まで東京国立博物館で「運慶展」が開催されている。
教科書にも載っている東大寺金剛力士像で有名な運慶は、平安~鎌倉時代に活躍した日本一高名な仏師。


(目力凄い。)

そんな運慶の有名どころの作品が、史上最大と言われる規模で一同に会すとなると、観なければなるまい。と、かみさんと連れ立って行ってきました。


(ズラッと行列。)

開館直後に着いたものの、東京国立博物館(平成館)は入館1時間待ちの大盛況。さすがの人気だ。


(国立博物館とスカイツリーのコラボ。)

各仏像はほぼ全てが360度ぐるりと鑑賞できるように展示されている。

過去に運慶の仏像を見たことがあるはずだけど、こんなにも間近でじっくりと観るのは初めて。

解説されているとおり、運慶が手掛けた仏像は、それまでの仏像とは一線を画し、写実的で力強く、生身の人間を匂わせるほどの生命力を感じる。
当時の仏師からすると、とても革新的だったのだろう。


(平成館の2階が展示会場。)

一体一体をつぶさに観ていくと、ポーズと共にたなびく衣の動きなど、繊細な表現なのに造形は大胆。しかも計算し尽くされたようにあくまでも自然だ。
立像は腰と、特に肩の表現が躍動感を演出してる。素晴らしいな。

今にも動き出すかのような生命力を湛えた姿、一瞬を切り出したようなその姿を、カメラなど存在しない900年も前によくぞここまで表現したものだ、とその力量に圧倒される。

ルーブルで「ミロのビーナス」や「サモトラケのニケ」を見たことがあるけど、この感動はその時を上回ったな。
展示されている数々の仏像は日本が世界に誇れる芸術ですよ。

まだ観ていない方はぜひ、とお勧めしたい。



(久しぶりの豆腐脳。)

1時間半掛けて鑑賞した後はアメ横まで足を伸ばして、いつの間にか増えていた中国食の露店でお昼をする。
及び腰のかみさんを説得して、周りは中国人の観光客ばかりの中で、大連で食べた時以来の豆腐脳と油条をいただいた。
ちょっと胡麻油が多かったけど、満足でした。

帰りがてら銀座にも寄りますか。


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