釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【食】アカメフグのカシューナッツ炒め・フグ飯・イシモチの刺身

2019-12-25 06:03:00 | 釣魚料理
3週連続釣行で毎回フグを持ち帰っては、料理にバリエーションが求められる。

毎週末に前週のアカメが熟成から明けるから今回は火を使った品にしようかね。

ガッツリいくのは翌日にして、12月13日(金)の釣行当日はゲストのイシモチとシロギスを刺身でいただく。


(イケますぞ。)

糸造りにしたシロギスははんなりとした爽やかな旨味。

刺身で初のイシモチは、なるほど、と思わせる旨さ。
そのキメの細かいモチッとした身は、独特の風味があってほんのりと脂が乗る。

足が早いそうなんで、釣りモノじゃないと味わえないのだろう儚いバランスで成り立ってるような印象がある。
これを味わえるのは釣り師の特権なんだね。


(奥アカメに手前ショウサイ。)

アカメとショウサイの刺身の合い盛り。

熟成アカメはまだコリコリの歯応えだけど、噛めば噛むほど旨味湧く。
やっぱ旨いわー。

ショウサイはデキそうな小型のヤツを選んで下ろす。
八景沖産なんで身がしっかりしてて旨味が濃い。
さすがだね。


(旨いっすよ。)

メインは久しぶりとなるアカメフグのカシューナッツ炒め。
色合いにパプリカも入れましたよ。

いつもながら中華系で仕立てるアカメフグの旨さには唸らずにはいられない。
ご飯のおかずにバッチリですよ。


(フグたっぷり。)

フグ飯。

アカメの中骨でしっかり取った出汁に
炙った中骨、麺つゆで半日下味を着けたアカメの身も入れて炊き、仕上げに蒸らしの段階で生の身を追加、これでもかー、とフグを惜しみなく投入した品だ。

フグ飯も久しぶりだけど、こりゃ激旨ですよ。
子どもらもガッツリお代わり。


(集合写真。)

3週連続なるも、フグ尽くしの贅沢な食卓に「飽きた」発言していたかみさんの評判も良し。

手を変え品を変え、どう料理してもアカメの実力は揺るぎない。
高タンパク・低脂肪で旨味たっぷり、なんて優秀なんでしょう。

これで12月6日に一郎丸さんで揚げたアカメ5匹と13日に野毛屋さんで揚げたショウサイとコモン各2匹を完食。

野毛屋さんで揚げたアカメ4匹は熟成させてまた来週いただきます。
我が家は毎週フグ月間ですよ。


🐡

【釣】あと一歩及ばず敗れるも多種のお土産を貰う (2019/12/13 アカメフグ 野毛屋)

2019-12-23 06:02:00 | 釣り
残り1つの目標達成に向けての野毛屋さんへの平日釣行。

何とか今回竿頭を獲って、頭3回達成の可能性を竿納めの最終戦に繋げたい。
今回も正念場ですよ。

正念場を共有するのは今回船釣り3回目になるYさん。
「釣りを始めて30匹アジを釣る」の目標に対して、前回までの2釣行で22匹の実績で進捗率73%。
あと8匹なら1回で達成は固い、と今回野毛屋さんに同行することになった。


(毎度。)

野毛屋さんに5:05着で6番目。
暫くしてYさんが到着し、後ろに着ける。

車を降りて話をしていると、車列の先頭に常連の「上手なMさん」の姿が見えた。
その瞬間、終わったー、竿頭は無理だー、と悟る。

車列の先頭で大艫が約束されたMさんを差し置いての竿頭なんて今の腕ではまず無理、到底無理。
目標達成に最大の試練が立ち塞がった。

淡い期待は唯一、Mさんがマダイ船に乗ることか。


(毎度。)

開店後の席取りで、Mさんはフグ船だったんで淡い期待は儚く散ったものの、取られているのはMさんの左舷大艫のみ。

ならば、と右舷大艫をゲット。
大艫ならば可能性は低いものの勝負になるかもしれない。
まだ終わりじゃないぞ。

Yさんは午前アジ船の右舷大艫に収まる。
こちらの目標は楽勝でしょう、と朝の時点で話していたんだけど・・・


(久しぶりの大艫ゲット。)

右舷は7名に増え、胴の間には女性2人組みがいる。
女性だけで湾フグ釣りに来るなんてカッコイイね。

出船前から気になってたのだけど、北風が強くて平潟湾を出たところから波がバチャバチャしてる。
船長アナウンスに従ってキャビンに待避したものの、ドッタンバッタンと揺れに揺れる。

こりゃ釣りづらいぞ。
Yさん大丈夫だろうか?と心配になる。
後で聞いたら、それが現実になってましたよ。


(潮はこんな感じ。)

10分ほど揺られた後、八景沖で釣り開始。

仕掛けはノーマルカットウオンリーで曇天を見てオモリは白のナツメをチョイス。

潮かあるから誘いは3秒に1回ね、という健船長のアナウンスどおりに誘う。
海はうねりがあるものの対応可能なレベルなんで、ビタッとゼロテンを決めますよ。

すると、早速アタリが出てサクッと来た。
抜き揚げたのは小型のショウサイ。
船中1匹目をゲットだ。


(小型ショウサイ。)

更に打ち返して数回誘うと再びサクッと来た。
これはおチビのコモン。

更にその数分後、竿先に出たアタリにアワセが一発で決まる。
ゴンゴン引きから抜き揚げたのは中型のアカメ。


(アカメ。)

何だか前回の一郎丸さんでの勢いが続いてるような展開だぞ。
ひょっとしてイケるんじゃないの?

更に嬉しいゲストが顔を見せてくれる。


(イシモチ。)

フグのゲストとしては初だろうイシモチ。

釣りものでしっかり血抜きした刺身の評判をよく耳にするから、食が楽しみだ。


(ラッキーなマダコ。)

東京湾産の天然マダコ。

中と小の2杯が獲れたのは嬉しいぞ。
大晦日向けに冷凍しておこうかな、と即座に思いたった。

この後、リリースしたもののイイダコも1杯揚げる。


(嬉しいスミイカ。)

良型のスミイカ。

水面から揚げたところで右手のグローブを外し素手で取り込みましたよ。
かつてグローブのまま掴んで、ツルンと滑ってボチャンと逃がした経験があるんでね。

首根っこを掴んでカットウを外してるところに健船長が来てバックから袋を取り出してくれて無事にイン。

これも大晦日にかみさんの実家で振る舞うために冷凍だな。


(中型のアカメが揃う。)

ポツと本命も追加して悪くないペースだな、と思っていたものの底リを迎えるにつれてペースダウン。
潮止まりから上げ潮になる午後は厳しい展開になった。

午前中でアカメ3匹、ショウサイ1匹の計4匹。コモンが2匹いるけど野毛屋さんではカウント外だ。

後ろの左舷大艫のMさんが「あと3つ欲しい」と言ってるのが聞こえたんで現状7匹なのだろう。
3匹のビハインドだ。


(ドック脇を攻める。)

午後は一流しで船中1、2匹がポツと揚がるというペース。
しかも、ガラが多くて、手応えに期待して巻き揚げるとガラだったりが頻発する。

大艫の利を活かして、キャストして流し筋を変えて探るもののなかなか反応が出ない。
そこにいないのか、いても食わないのか、定かじゃないけど手強い展開だ。

そんな中でキャストからの寄せの途中で久しぶりに中型のアカメを追加。
これで5匹。


(灯台脇を攻める。)

刻々と時が過ぎる中、あと2匹、あと2匹、と頭の中でリフレインして誘い続ける。

「上手なMさん」が7匹のままかは分からないけど、7匹以上を揚げないと頭はないのは確実だからね。

雲の切れ間から日差しが出る時を見計らって、オモリを白から信頼と実績の金メッキに替えてみる。
やれることはやってみようと、とにかく必死ですよ。

すると、金メッキのお陰かアタリが出る。
前のめりに竿先を見つめて、3度目のアタリで掛けたのは良型のショウサイ。


(6匹目!)

あと1匹、あと1匹、と更にリフレイン。

「この流しで終わりにします。」

と船長アナウンスがあって、いよいよオーラス。
ここが勝負どころだ。

力が入りそうなところを、優しく自然に無想の誘いだー、と念じながら誘い続ける。

手強い好敵手を相手にこの緊張感。
チャレンジしてる実感。

前回の爆釣では味わえなかった、趣の異なるこれも釣りの醍醐味ではなかろうか。

「これであがって行きます。」

と、健船長のアナウンスと同時の誘いでカッ!と来た!
追いアワセからの巻き揚げでブルブルと来る手応え。

最後の最後で掛けるとは持ってるなー。
やるじゃんオレ、と自分に感心しながらブチ抜く。

カットウの先には二枚貝の殻。
真ん中の蝶番の所に掛かってるから良い感じに振動したんだろうね。

そういうオチなのね。


(沖あがり。)

あと1匹が諦めきれずに、クーラーに納めてた2匹のコモンのうち1匹でもひょっとしたらショウサイではあるまいか?と取り出して念入りに確認したけど、お腹にちゃんとトゲトゲがあった。
間違いなくコモンだ。
残念無念。

港に戻って捌きの時に船長に聞いたら、Mさんを含めた3名が7匹でトップとのこと。

あと1匹、届かなかったか。
頭の道は遠いなー。
これで「フグ船竿頭3回」の目標未達成が確定、来年に持ち越しだ。

一方のYさん。
LINEで報告を受けると、船酔いと腰痛を発動してしまい、釣りどころじゃなくなったとのこと。
結果5匹で目標まで3匹届かず、こちらも未達だ。

釣りの女神さまは微笑む時もあれば、無慈悲な時もあるんだよね。

まあ、8目釣れて嬉しいお土産を貰えたから良しとしよう。

・アカメフグ : 4
・ショウサイフグ : 2
・コモンフグ : 2
・マダコ : 2
・スミイカ : 1
・イシモチ : 1
・シロギス : 1
・イイダコ : 1(リリース)
船中1~7
大潮


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【釣】釣行前記 (2019/12/13 野毛屋)

2019-12-21 05:00:00 | 釣り
今年の目標である「嬉しフグ系110匹釣り」は前回の一郎丸さんでの爆釣で達成。

目標は3つあって、2つ目の「マダイを釣る」は本命ではなくゲストでだったものの、2匹を揚げて達成。


(一俊丸さんLTヒラメ船で。)

(野毛屋さんフグ船で。)

残る1つがフグ船で「竿頭を3回」というハードルが高い目標だ。

前回の一郎丸さんで1回獲れたものの、野毛屋さんではいまだゼロ。
今年は健流竿頭シールを1枚も貰えてないのですよ。


(シールはこれ。今年は黒バージョンなんだけどね。)

2019年の釣行はあと2回。

2回とも頭を獲れれば劇的な達成になるな。
可能性は低いものの、確率0%ではあるまい。

ワンチャンに賭けて頑張りますぜ。


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【食】コモンフグの天ぷら・ショウサイフグの刺身

2019-12-20 06:01:00 | 釣魚料理
一郎丸さんでのフグ釣果は、T1さんにお裾分けし、鍋で大量消費しても完食には至らず。

渋るかみさんを説得し、2日連続のフグ尽くしで決着を着けますよ。


(綺麗な身ですよ。)

まずは2日寝かせたショウサイフグから身振りが良いヤツをチョイスして刺身で。

毎度、定番でも外さない旨さだね。


(これも大量。)

残りのコモンは3枚下ろしにした片身をそのまま天ぷらに。
おチビだから天ぷらにちょうど良いサイズだ。

外サク、中フワで、癖がなくあっさりしてても旨味が豊富。
久しぶりのフグ天だけど、さすがの旨さに感心する。

どんな料理にも合うフグは本当に優秀な食材だな。


(集合写真。)

余った数匹分は翌日のかみさんと次男の弁当に収まった。
うちでは度々あるけど、弁当のおかずにフグって何気に凄くね?

累計150匹の釣果でお裾分けが25匹だから、わが家では年間125匹のフグを食べた勘定になる。
これはなかなかの数字だな。

まだまだ、あと2回の釣行で更に上乗せしますよ。


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【食】三種のフグとカワハギの鍋・ショウサイフグとカワハギの刺身 with 肝醤油

2019-12-19 05:57:00 | 釣魚料理
12月6日(金)の一郎丸さんへの釣行は年間目標110匹釣り達成となるフグ63匹の爆釣にキモパンカワハギも4匹付いて、竿頭もいただきましたよ。

それは良いとして、この量は我が家だけでは消化しきれんぞ、とT1さんにLINEしてお裾分けを申し出、コモン25匹とカワハギ2匹を引き取っていただいた。
助かりましたよ。

一郎丸さんはスタッフ総出でフグを身欠きにして綺麗に洗って袋詰めまでしてくれるから帰ってからが楽だな。

釣行当日はカワハギの下処理のみ。
食すは翌日だ。


(見るからにクリーミー。)

まずはキモパンカワハギのお楽しみの肝。
湯通しして叩いて血管を取り除いて、どうよ、この仕上がり。
しっかり血抜きしてあるから綺麗なクリーム色だよ。


(堪らんね。)

ワサビとともに醤油に溶いて肝醤油の完成。
肝は単体でオン・ザ・ライスして、ちょびっと醤油を垂らしても至福を味わえますよ。

かつて魚屋で同サイズのキモパンが5,000円で売られているのを見たことがある。

この肝を食すと、その価値があると納得するね。


(左カワハギ、右ショウサイ。)

肝醤油でいただくのはカワハギとショウサイフグの刺身。

これは魔味と言えるね。
尿酸値にガツンと来そうだけど、年数回だから大目に見よう。

かみさんはフグよりもカワハギと肝がお好みだと言う。

「投資してくれれば仕入れて来るよ」

と言っても、それは認めん。と却下される。
だめか~。


(贅沢な鍋だ。)

おチビコモンを数こなすには鍋しかない。

おチビコモンとおチビショウサイは身欠きのままで、カワハギの身はブツ切りにする。
そこに前週に野毛屋さんで揚げた熟成明けのアカメフグの下ろし身も合流させ、しゃぶしゃぶでいただいちゃう。

なんて贅沢なんでしょ。


(グツグツと野菜も煮込む。)

出汁は昆布とアカメの中骨で取り、煮込む身欠きのコモンやカワハギの頭からも旨味が出まくるでしょう。

鍋の汁の色がいつもより白濁してるし、期待値高いよ。


(ポン酢でいく。)

おチビコモンは中骨が柔らかくて口に残って食べづらいけど、身はホロッとしてて味は良し。

しゃぶしたアカメの身はいつもどおりブリブリの歯触りでさすがの旨さ。

カワハギはその中間的な身の締まりでキメの細かい白身がいいね。

ポン酢でイクも、カワハギの肝をトッピングしてコクをプラスし、味の変化を楽しむも良し。

こんな鍋はお店でも食べれないよ。
釣りをすればこそのご褒美だね。

「この食材を買ったら凄いぞ。食費から少々バックしてくれるとかどお?」

と淡い期待を込めて聞いてみると、それは認めん。とやっぱり却下。
だめか~。


(スープが絶品。)

〆はうどん。

睨んだとおり、スープが凄くてジョッキで飲みたいくらいの仕上がりだよ。

もう食べれないから一口だけ、と言ってたかみさんが、これは別腹だね、とお代わりをする始末。
子供らも投入した替え玉をかっさらうように奪い合う。
スープまで綺麗に完食。

具にしたフグの量は過去最高だし、味も過去最強の鍋だろうな。

幸せでした。


🐡