入れ歯が欠けた。部分入れ歯ではあるが不自由なことこの上ない。
話は変わるが、町を歩けば、いたるところで歯科医院の看板を見かける。歯科医院には、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科の4つがあるが、その看板はいずれも歯科医院となっている。
近年では、歯医者過剰の精もあるのだろうが、歯科医院の乱立で、競争や経営は相当に厳しいといわれている。また、その厳しさからワーキングプア状態に置かれる歯科医師も増えているそうだ。
5年近くお世話になっていた家の近くの歯科医院が、4月に経営不振で廃院となった。先生はまだお年ではなかった。先生の専門は入れ歯だったそうだ。
入れ歯の治療をどこにお願いしようかと迷ってしまった。今はやりのインプラントは、全くする気がしない。
家の近く約500㍍の範囲内に歯科医院が4つもある。これからも入れ歯治療は欠かせないと入れ歯専門の医院はと、インターネットやパンフレットを調べたが全く要領をえた回答は出てこない。4つある近くの歯科医院の先生の専門が、入れ歯か、口腔か、あるいは矯正か、全く判断がつかない。
最後は口コミだけなのだが、先生はやさしい、腕がいい、どこの大学を出た、そのお年は、過去の経歴などは出てくるが、肝心な入れ歯専門か否かは蚊帳の外。
最後に決めるのは自分だけ。歩いて約500歩のところにある歯医者さんを訪れることとした。果たしてそのご専門は。
入れ歯が欠けたことが、いざ病気となったときの医者選びの大切さを、改めて考えさせてくれた。