脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

「計画停電」ではなく「生活停電」。

2011年03月15日 11時09分27秒 | 近況
東北・関東沿岸ラインの震災で急遽、関東では「計画停電」が3/14
から実施されるという報道が日曜日(3/13)にあった。

原発事故もあり、このままでは首都圏一帯で大規模停電に陥るとい
う惧れから、総電力需要に応じて、地域ごとの輪番制停電を実施す
るというものだった。
計画では当初、東京23区では唯一荒川区だけが停電地区に挙げら
れており、どういう話なのかといぶかしんだ。

我が家は荒川区にあるが、日曜日に荒川区のホームページを見たが、
停電については何も書かれていなかった。どうも区への事前連絡や
説明もなく「計画」されていたらしく、区当局も困惑していたらし
い。この間また今日まで、荒川区の行政当局からは「計画停電」に
つき一切、住民への周知・広報活動はないままである。

日曜日(3/13)の段階では、荒川区は第4グループとなっていたが、月
曜日には第5グループに編制が変わり、区内の対象地区として三箇所
の地域が挙げられている。どれも主に住宅地区であり、荒川区では、
南千住、日暮里・西日暮里、西尾久は対象外で停電しないようである。
JRのある駅周辺や高層マンション地区、大学病院のある地区を除外
しているようにみえる。

「計画停電」とは、私が土地勘のある近隣区を見ても、どうも住宅地
区を停電にする考えのようである。もちろん、住宅地区と言っても、
その中には商店街があり、自営業や小規模工場等も多く存在する。

我が家も元は町工場だったが、今ではコイン・パーキングに商売替え
をした処だが、区内にも様々な事業者のコイン・パーキングが電気で
設備を稼動している訳で、突然の「計画停電」で対応はお手上げ状態、
つまり停電中は無料開放になってしまうかのようである。各コイン・
パーキング事業者は今後の対応を鋭意検討中だろう。


「計画停電」というが、当初は「輪番停電」という用語が使用されて
いた。輪番の番を引き受けるのは、住宅地ばかりである。企業活動の
電力需要のために、庶民への「生活停電」がしわ寄せされ、一方的に
窄電のシステム化が計略されているだけである。

国会や官庁、大企業本社がある都心三区(千代田・中央・港)が除外さ
れているが、そこにも、住宅地区は存在するのではなかろうか。
輪番停電という用語を回避して「計画停電」としたのも作為を感じる
処である。

住宅地には生活と小規模な商売がある。大口の需要を満たすために、
小さな生活電力ばかり掻き集めている訳で、国家的な災害危機の被災
のツケを生活者に押し付けて、企業の経済・生産活動を支えている
図式は、どこか、おかしくなかろうか?

官邸・東電の大本営は、戦時中に、一般庶民から金属類を供出させて、
戦争遂行を図ったように、庶民の生活から電気を供出させて、国家的
一大事を乗り越えようというのだろうか?

今は、生活に直結しない企業・工場活動は抑制されても良い局面では
なかろうか。都心三区も含めて、官邸や国会、官庁、大企業本社、病
院、マスコミなどを対象外としつつ、細かな地区割りと公平な対象地
区を選定して、首都圏一丸で「輪番停電」に耐えるのが筋ではないの
かと、私には思われる。


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