脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

子供 / 大人。

2016年01月24日 11時59分35秒 | 雑談
東京でもこの冬初めて雪が積り、今頃冬らしい寒さになって来た。今日
首都圏は晴れ渡っているが、全国的に厳しい寒気に覆われているようだ。
寒暖の振幅が大きいので、服装選びや体調管理に注意である。

過日、某寺の門前。雪だるまを見掛けて撮した。可愛いく愉快な雪だる
まにカメラを向けてたら、自転車に乗った小学生の男の子が隣にやって
来て、その子と一緒に雪だるまを面白がった。

最近の子供は、あまり雪だるまを作らない気がする。雪合戦なんてのも
しない。だいたい「合戦」なんだから、イジメが問題の昨今では教育上
も宜しくないのか。運動会に騎馬戦もしないようだし。あまり無菌状態
に「健全」なのも、どうなのかとは思うけど。

私の世代、昭和30~40年代の頃、子供達はみな街中で遊んでいたものだ。
子供は遊びを作る天才だった。何人か集まれば自然と何かの遊びが始ま
った。缶蹴りや鬼ごっこ、ボール遊びやビー玉・メンコ、塀によじ登っ
たり、民家の裏庭に忍び込んだり等々。

子供が外で遊ぶ姿を、あまり見掛けないようになったのは、80年代頃か
らだろうか。子供が遊ぶ空間、空き地や路地が減少し始め、さらに後に、
TVゲームのような室内型の遊びが流行ってからは、子供は外に出なく
なった。それで「外遊び」の仕方について、上の世代からの継承も途絶
えてしまったのでは。

街中で子供同士が集団で遊んでいた頃、「ひきこもり」なんて存在しな
かった。実際にはそんな子供も居たのかもしれないが、ほとんどの子供
は、自然に子供同士の輪の中で揉まれるように成長した。自分一人勝手
に輪から離れるようなことは、仮にそれを望んだとしても困難だった。

そのような人間集団の関係は、今の子供同士でも同じだろうと思うが、
今日では昔に比べて、「一人勝手」がだいぶ可能になっている一面があ
ると思う。また友達の輪が、リアルな街中が主体ではなく、Line等ネッ
ト上に移動したというのも、今日の一大特徴である。

子供と一口に言っても、乳幼児から中・高生まであるが、子供は小学生
の高学年までは、昔も今もあまり差はないと思う。だが、ケータイやネ
ットに触れ始めるようになると、子供の世界認識や態度が、少しずつ大
人世界寄りに変化し始めるのだろう。

今日、子供が「大人」になる成り方は明らかに変わったと思う。いや、
かつてのような「大人」というものが、居なくなってしまったのかもし
れない。「大人」と言っても、生活のため仕方なく仕事をしているだけ
の「大きな子供」みたいなヒトが増えていると思う。

「大人」って、どうあるべきなのか? 私もよく分からない。




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