脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

鏡の前で…

2007年05月31日 05時57分15秒 | コギト

鏡の前の私 と 鏡の中の「私」 
二人の私はお互いを見詰め合う。

表面とは、この私と「私」の間、
「と」という隔たりと、その消失である。

《見ること》が「と」という隔たりを解消し、
鏡の表面に誘われ、閉じ込められるとき、
「と」という《私》が新たな実在へと取って代わる。

私の瞳は、既に、私の、ではなく、
イメージに先行され、イメージに彩られた、
誰といって名も無き《彼ら》の眼差しに占められる。

私はイマジネールな《彼ら》に見詰められることの中に、
解体された《私》へと変換されつつ、
ある自由を獲得しつつ、ある自由を喪失するのだ。

(これは社会学、心理学ではない。寧ろ情報論である。)

人気blogランキングへ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。