昨夏が猛暑だったために、今春の花粉飛散は関東で平年の7~8倍
なのだそうである。私は毎年今頃には、鼻水がだらだら出て花粉症の
症状がはっきり出るのだが、何故か今年はまだ発症していない。
眼が痒い、クシャミが出る等いくらかの自覚症状はあるものの、発症
しているという状態ではない。早めに薬を服用しているのは毎年のこ
とであり、今年発症が遅れ気味なのは、どうした理由に拠るのだろう?
花粉症の発症と身体の「冷え」は大いに関係があると思う。
いつも今時分になると身体に「冷え」を感じる。寝床に入っても足が
ひどく冷えていたりする。その「冷え」症状が今年はないのである。
どうして「冷え」が消えたのかは不明である。特に運動をしている訳
でもないし、この二ヶ月位は食事の量を半分に減らしてダイエットを
していた。体重は4キロ減り、ウエストもその分細くなった。
この冬は昼間は部屋で、電気毛布を掛けてベットで本を読んでいたの
だが、このスタイルが身体を冷やさない効果があったのだろうか?
とにかく、身体を冷やさないこと、保温が花粉症を発症させない
ヒントであると思われる。花粉症の飲み薬に漢方の葛根湯があるのも、
葛根湯には身体を暖め、身体の凝りを取り除く効果があるが、
この処方の意義は身体の保温にあると思う。
そう言えば、この冬は風邪を全くひかなかった。
以前、天才整体師といわれた野口晴哉氏の本を読んでたら、風邪を
ひかないような身体は不健康である旨、書いてあって驚いた。健康な
身体は風邪をひいても、一日を自然に過ごすうちに風邪が抜けてしま
うものだ、というお話だった。
花粉症も同じことで、いくらスギやヒノキの花粉が体内に入り込んで
も症状を発しない、免疫系がこれらを異物と感じておかしな反応を
せずに、見極めた対応をする身体こそが健康なのだろう。
身体に「冷え」を感じるような、不健康な身体だからこそ花粉症を
発症するのである。
私が都立の高校生だった頃、クラスの女子に花粉症らしきヒトがいた
記憶がある。春先に鼻水が出て止まらないという。まだ花粉症という
言葉がなかった頃であり、当時の私は「何だ、ソレ? 婦人病か?」
という程度にしか思わなかった。
スギやヒノキは大昔から飛んでいたのだろうし、大気汚染がこの症状
の原因という説もあるが、花粉症が国民病ともなった背景には、現代
の日本人の身体が不健康になった、身体的に退化していることがある
ような気がする。
産業革命以後のモータリゼーション、さらにパソコンやインターネッ
トの普及という環境変化は、人間の身体から活動性を奪い、どんどん
と退化させていく方向でもあると思う。
うわべの美しさやカッコ良さばかりに眼が奪われて、そのことに自覚
的にならないと、健康であることの本当の輝きの意味も忘れてしまい
かねない時代である。
なのだそうである。私は毎年今頃には、鼻水がだらだら出て花粉症の
症状がはっきり出るのだが、何故か今年はまだ発症していない。
眼が痒い、クシャミが出る等いくらかの自覚症状はあるものの、発症
しているという状態ではない。早めに薬を服用しているのは毎年のこ
とであり、今年発症が遅れ気味なのは、どうした理由に拠るのだろう?
花粉症の発症と身体の「冷え」は大いに関係があると思う。
いつも今時分になると身体に「冷え」を感じる。寝床に入っても足が
ひどく冷えていたりする。その「冷え」症状が今年はないのである。
どうして「冷え」が消えたのかは不明である。特に運動をしている訳
でもないし、この二ヶ月位は食事の量を半分に減らしてダイエットを
していた。体重は4キロ減り、ウエストもその分細くなった。
この冬は昼間は部屋で、電気毛布を掛けてベットで本を読んでいたの
だが、このスタイルが身体を冷やさない効果があったのだろうか?
とにかく、身体を冷やさないこと、保温が花粉症を発症させない
ヒントであると思われる。花粉症の飲み薬に漢方の葛根湯があるのも、
葛根湯には身体を暖め、身体の凝りを取り除く効果があるが、
この処方の意義は身体の保温にあると思う。
そう言えば、この冬は風邪を全くひかなかった。
以前、天才整体師といわれた野口晴哉氏の本を読んでたら、風邪を
ひかないような身体は不健康である旨、書いてあって驚いた。健康な
身体は風邪をひいても、一日を自然に過ごすうちに風邪が抜けてしま
うものだ、というお話だった。
花粉症も同じことで、いくらスギやヒノキの花粉が体内に入り込んで
も症状を発しない、免疫系がこれらを異物と感じておかしな反応を
せずに、見極めた対応をする身体こそが健康なのだろう。
身体に「冷え」を感じるような、不健康な身体だからこそ花粉症を
発症するのである。
私が都立の高校生だった頃、クラスの女子に花粉症らしきヒトがいた
記憶がある。春先に鼻水が出て止まらないという。まだ花粉症という
言葉がなかった頃であり、当時の私は「何だ、ソレ? 婦人病か?」
という程度にしか思わなかった。
スギやヒノキは大昔から飛んでいたのだろうし、大気汚染がこの症状
の原因という説もあるが、花粉症が国民病ともなった背景には、現代
の日本人の身体が不健康になった、身体的に退化していることがある
ような気がする。
産業革命以後のモータリゼーション、さらにパソコンやインターネッ
トの普及という環境変化は、人間の身体から活動性を奪い、どんどん
と退化させていく方向でもあると思う。
うわべの美しさやカッコ良さばかりに眼が奪われて、そのことに自覚
的にならないと、健康であることの本当の輝きの意味も忘れてしまい
かねない時代である。