脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

バァバのめまい発作

2009年03月13日 17時58分05秒 | 精神障害
近頃、花粉症がひどくなってきた。スギのピークは過ぎたのだろうか、
私はヒノキにもアレルギーがあるので、鼻水がさかんに出て困る。
抗ヒスタミン剤のほかに、鼻炎カプセルも飲まないと鼻水が止まらなく
なった。体は益々だるく眠気も多くて冴えない感じだ。

この不況で父の自営業も、仕事がさっぱり来なくなった。
ウチに入ってくるカネが途絶えると、決まって母が不安発作を起こす。
イライラして怒りっぽくなったり、めまいや頭痛を訴えたり、朝は起き
ないし、終いには立ち上がれないとか、歩けないと言い出すのである。

この三週間ばかり、母親のこの症状に私は振り廻されている。
めまい外来に行って、MRIを撮るが異常なし、血圧がやや高めという
ことで降圧剤と、内耳に効く耳の薬を処方されたものの、症状は治まら
ず、ヒステリーが嵩じて、父に会社を解散しろだの、経費がかかるから
法人会を退会しろ、小規模共済は解約しろ、傷害保険も解約しろだの、
騒ぐので、あちこちに退会や解約の書類を出すことになった。

このババアは、「歩けない」だの言うくせに、信金に出向いて、会社の
定期積金を解約して、借入れの相談だかもしてきたようである。
それでも気が治まらず、「こんな状態では辛いから、入院させて貰う」
だの、たわけたことを抜かすので、めまい外来にタクシーで駆けつけて
診察をして貰ったが、どこも目立った異常はない。医者も今の状態で入
院して調べても何も成果はないでしょうと言ってた。

私は医師に、心因性の身体表現性疾患を起こす癖があることを告げると
医師は納得した様子で、抗不安剤を処方してくれた。帰りのタクシーの
中ではかなり興奮が治まったようで、また、その後もここ数日この薬が
よく効いているようである。

このババアは、精神科に20数年も掛かりつけのくせに自分の病気につ
いて、不思議と自覚がない。精神科領域の症状なのに、自分でそっちへ
何故訴えないのだろうか。私は、母の精神科の担当医師に会ったことが
あるが、「うつ病」のレッテルを貼って、抗うつ薬しか処方を知らない
バカ医者のようだったが。

父に言わせると、バァバは「キチガイ」の血筋を引いた遺伝病であり、
この私も、その血筋なのだそうである。だからまともに相手にしては
いけない、適当にあしらっておけ、と言うのだが、私に言わせれば、
バァバは「依存性人格障害」の典型的な人物である。人間関係やカネ
や酒など何かに依存関係を持たないと自分が保てないのである。

この何らかの依存関係が壊れつつあるとき、めまい発作やヒステリー
を起こすというメカニズムである。人格障害そのものの治療薬はない
が、本人がその自覚を持って、メジャー、マイナーの安定剤をうまく
自分で使いこなすことを覚えておく必要がある。

私のこのような見立てを、バァバ本人に説明してもまるで暖簾に腕押
し状態なので、どうしようもない。
本当は本人も少しは判っている感触があるが、
「病気」を言い立てることで周囲の同情を惹き、周囲から大事にされ
たい、直面する問題から逃げたいという疾病利得の絡みもある。
症状自体は本当なので、一概に詐病扱いも出来ず、扱いに難しい処で
ある。

花粉症でだるい体で、バァバの面倒を見、ジィジのために食事を用意
したり家事仕事をし、自営の会社の整理について考えていると、本当
にくたびれてくる。オレだって、精神病だぞ~、入院したいぞぉ~。




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