脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

要介護の母とデイサービス見学。

2017年02月25日 20時35分37秒 | 精神障害
今週要介護2の母と、近所にあるデイ・サービス施設の見学に行った。
私も、老人介護デイサービスの現場を見るのは初めてである。ビルの
二階、ワンフロアの部屋に、大きなテーブルと簡易ベッドが置かれ、
数名の介護スタッフが付き添っている。部屋には風呂場もあり、入浴
介助もしてくれる。介護施設というか、老人向けベビーシッター施設
である。

利用料は利用時間にも依るが、車送迎有の昼食付で一日2千円程度。
当面週一回の利用(最低一日3時間)を考えているが、当の母はどうも
乗り気でない。車いすで部屋に入ってすぐに「うちに帰る」と繰り返
す。何を訊かれても、それ以外の言葉を発しない。

その日は30分程お邪魔して、また車で家まで送って貰っただけだが、
こんな調子の、幼稚園児みたいなバアさんをうまく扱ってくれるか、
心配になった。来週から利用するよう契約書を交わしたものの、毎週
ちゃんと通ってくれるだろうか?

老いた自分の母親を見ていて、私は自分の幼稚園時代を思い出してい
た。私も、見知らぬ同年者集団に交わることが嫌いな子供だった。幼
稚園に行く時間になると、家から表に裸足で逃走したりと、面倒を看
てくれた祖母をよく悩ました。

親子とは似るものと言うよりは、出来具合の根本は、本来同じなのか
もしれない。人生経験を通して精神や心がどう成長するかで、人柄に
多様な性質を帯びるようになるが、親子とは、根本では何かが一致す
るものなのだろう。それは、因業とか「業」とでも呼ぶべきものだ。

老いたる80代の親の形姿に、幼き頃の我が身の様を見せつけられる
とは、バック・トゥ・ザ・フューチャーとゆーか。ふと、螺旋状に重
なるDNAの映像が瞼にチラつくと、頭の中がぐるっと廻っては、、
始点/終点の区別なく地続きな、メビウスの輪が脳裏に浮かんだ。

これが、永劫回帰ってモンの表象だろか。全く、人間の運命って‥。
ブツブツ‥。


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