脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

脱・原発と脱・東電へ向けて、がんばれ、ニッポン。

2011年03月26日 12時02分04秒 | 社会時評
私が大学生の頃、アメリカのスリーマイル島で原発事故が起こり、
10万人くらいの住民が避難した。やはり原発は危険だと思い、当時
自分なりに原子力発電のしくみ等、にわか勉強をした思い出がある。
化学系には疎いので、核分裂と臨界、濃縮と増殖など混乱した。

このたび福島原発のTV報道ばかり見ていて、昔の知識が蘇ってきた。
今の処、日本のマスコミは「メルトダウン」という用語を慎重に避けて
いるような気がする。既に数日前、フランスの原子力規制委員会では、
福島第一原発の二基か三基は、炉心の燃料棒が破損し、メルトダウンの
状態にあるという見立てを示しているらしい。

タービン建屋の床に高濃度の放射線を含んだ汚染水が溜まり、東電関連
会社(危険作業は、東電社員ではない処に注目!)作業員三名が被爆した。

この汚染水は炉心に触れた水だろう。ど素人の見立てだが、炉心の燃料は
既に溶けており、飴のように垂れ下がって崩落し、分厚い圧力容器も少し
溶かつつ、格納容器内にかろうじて留まっている、そんな状態ではないの
だろうか?

スリーマイル事故を改めてネットで調べたら、あの事故ではメルトダウン
という用語が、恐ろしい事態かのように喧伝されたが、周辺住民・環境へ
の放射線汚染はほとんど起きていないことを、今になって知った。
(但し、その後の周辺環境調査では、奇形の動植物が発見されているよう
である。)

現在、我が国の福島原発事故は、危険レベルがスリーマイル事故を抜き、
チェルノブイリ事故に次ぐ、世界的な歴代ワースト2位にランクされた。
今後の、水・空気・土地の汚染レベルが気になる。在京大使館が関西に
脱出したり、外資系企業も拠点を西に移すという動きが出ている。

これでは「東京オリンピック」どころか、外国人が東京に来なくなる。
一般庶民の中には、核爆発が起こるとか、東京が放射能汚染されて
死の街となる、物資も入れなくなる等々、不安を抱く人々は多いだろう。
我々都民は、東電が電気を商っている原発の中に住んでいる、という
事実に、今やっと気づいた気がする。


政府は早急に、福島原発事故について、生活に及ぼす危険性と安全性に
ついて、事故処理の見通しを説明すると供に、国民の冷静な判断や行動
の指針となるように、判りやすい総合的なアナウンスを行うべきである。

それと、東京電力の企業責任についても言及して貰いたい。
地震・津波が想定外の規模だったから事故が起きた、そこに事故原因の
全てがあるのだろうか? 

どうして女川原発は無事だったのか?
どうして予備電源を喪失してしまったのか、
津波や海水が施設内に入り込むことも想定外なのか? 
非常用ディーゼル発電等は地下にあるが、海水に耐える設計だったのか?
40年前の老朽化した原発を何故、今も使用し続けていたのか?

まだあるが最後に、「計画停電」の5グループを細分化したが、
東京23区では、今尚何故、荒川区と足立区だけに停電を求めるのか?
停電地域についての、政治取引があるのだろうか?
東電は「計画停電」というが、これは消費者に対する言葉ではない。
私なら、停電についての「協力停電」とでも呼びかけて理解を乞う。
こんな言葉遣いひとつでも、供給独占体である東電の殿様体質が
如実に表れている。

また、夏場の電力が不足するので、値上げするとは何事だ!
大口のお客様に頭を下げて節電計画を頼むなり、企業努力が先だろ。

このような思い上がった独占企業体の存在は、民主主義の敵である。
東電が抵抗したという、電力の自由化を是非、推進して貰いたい。
脱・原発だけではなく、脱・東電も推進すべし。
まとまりが悪いが、今、私が言いたいことの半分は、以上である。


 






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