台風19号という超大型の雨台風が列島を襲った。
新聞に拠ると、長野の千曲川他、国・県が管理する21河川24か所の
堤防が決壊し、都道府県管理河川でも水が堤防を越えた河川は、118
河川に上るという。台風ではかなり広範に深刻な浸水被害が発生した。
私は東京下町エリアに住んでいるが、台風に怯えたのは久しぶりな気が
する。隅田川又は荒川の決壊への惧れである。荒川では上流の埼玉で一
部決壊があったが、支流との交差点で起こるバックウォーター現象のよ
うである。東京都全体としては、世田谷で多摩川が少し氾濫した程度で
済んだものの、今後の台風被災を想うと、全く他人事ではない。
今回は本流の河川の決壊のみならず、それに合流する支流の氾濫が目立
つ。上流の山間部で短時間に大雨が降ると、雨水は山の地肌に沁み込む
前に河川に流れ込み、勢いのある大量の水が下流に向かう。本流の勢い
が強いので支流河川からの水が合流出来ず、バックしてしまい、合流箇
所で河川が氾濫するという。(これの、軽減・回避策ってないものか?)
台風が去った翌日は良く晴れていた。
時折強風が吹くが、近くの隅田川を見に行った。台風当夜のTVでは、
隅田川も一部で遊歩道に水があふれていたが、ウチの近所では全くその
痕跡さえなかった。川の水が少し濁っていて、水流はいくらか速いが、
川の水量は普段と変わらないのが、意外だった。
隅田川が決壊したら、東京下町一帯どころか、都心部まで水びたしであ
る。首都機能は完全に麻痺するだろう。ぐにゃぐにゃと蛇行して流れて
いる川である。大型台風の雨禍に晒されたら、簡単に氾濫してしまう。
この川の水量を調整しているのが、荒川(放水路)である。多分、荒川を
危険に晒してでも、隅田川は東京都民のために守られるのだろう。
しかし、荒川(放水路)だって下流で決壊すれば、広範な住宅地に被害は
及ぶ。今回埼玉の戸田にある彩湖が、荒川の調整池として機能したそう
だが、この程度の小手先のことでは、今後の台風の強大型化を考えると、
今後とも安心するには足らない。今回は運が良かっただけかもしれない。
私は東京下町生まれの下町育ちであるが、浸水や冠水の被害体験はない。
大昔の下町は水害の歴史だらけだったろうが、地域にもよろうが、大水
害を経験した世代は、ほとんどいないのではなかろうか。これからまた
新たな水害の歴史の幕開け、水との闘いの歴史が始まるのだろうか。
新聞に拠ると、長野の千曲川他、国・県が管理する21河川24か所の
堤防が決壊し、都道府県管理河川でも水が堤防を越えた河川は、118
河川に上るという。台風ではかなり広範に深刻な浸水被害が発生した。
私は東京下町エリアに住んでいるが、台風に怯えたのは久しぶりな気が
する。隅田川又は荒川の決壊への惧れである。荒川では上流の埼玉で一
部決壊があったが、支流との交差点で起こるバックウォーター現象のよ
うである。東京都全体としては、世田谷で多摩川が少し氾濫した程度で
済んだものの、今後の台風被災を想うと、全く他人事ではない。
今回は本流の河川の決壊のみならず、それに合流する支流の氾濫が目立
つ。上流の山間部で短時間に大雨が降ると、雨水は山の地肌に沁み込む
前に河川に流れ込み、勢いのある大量の水が下流に向かう。本流の勢い
が強いので支流河川からの水が合流出来ず、バックしてしまい、合流箇
所で河川が氾濫するという。(これの、軽減・回避策ってないものか?)
台風が去った翌日は良く晴れていた。
時折強風が吹くが、近くの隅田川を見に行った。台風当夜のTVでは、
隅田川も一部で遊歩道に水があふれていたが、ウチの近所では全くその
痕跡さえなかった。川の水が少し濁っていて、水流はいくらか速いが、
川の水量は普段と変わらないのが、意外だった。
隅田川が決壊したら、東京下町一帯どころか、都心部まで水びたしであ
る。首都機能は完全に麻痺するだろう。ぐにゃぐにゃと蛇行して流れて
いる川である。大型台風の雨禍に晒されたら、簡単に氾濫してしまう。
この川の水量を調整しているのが、荒川(放水路)である。多分、荒川を
危険に晒してでも、隅田川は東京都民のために守られるのだろう。
しかし、荒川(放水路)だって下流で決壊すれば、広範な住宅地に被害は
及ぶ。今回埼玉の戸田にある彩湖が、荒川の調整池として機能したそう
だが、この程度の小手先のことでは、今後の台風の強大型化を考えると、
今後とも安心するには足らない。今回は運が良かっただけかもしれない。
私は東京下町生まれの下町育ちであるが、浸水や冠水の被害体験はない。
大昔の下町は水害の歴史だらけだったろうが、地域にもよろうが、大水
害を経験した世代は、ほとんどいないのではなかろうか。これからまた
新たな水害の歴史の幕開け、水との闘いの歴史が始まるのだろうか。