脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

ジミヘン。

2010年10月16日 10時15分15秒 | 音楽
最近、レンドルミン等の眠剤を飲まないでも、眠れるようになってきた。
精神病歴10余年にして、初めての好ましい変化である。
それとともに、頭もすっきりして、音楽の好みが変わった。

近頃は、ジミ・ヘンドリックスのブルージーなギターの音が好い。
クラプトンではダメである。断固ジミヘン支持である。
高校生の頃、友人たちとウッドストックの実録映画を観て、ジミの
ギタープレイに感動したものだが、当時、レコードではあのウッド
ストックの臨場感を味わえるモノに、不幸にして出会わなかった。

このほど、『ライヴ・アット・ウッドストック』という二枚組CD
と『ブルース』、『ヴァリーズ・オブ・ネプチューン』を聴いてみ
て、ロック・ギタリスト№1は、やはりジミヘンだと思った。


ジミヘンは1970年9月に27歳で夭折していることを思うと、
前年・夏のウッドストック・コンサートは貴重な現代音楽史上の記
録だと思う。同コンサートは、1969年8月15~17日にニューヨ
ーク州の田舎の酪農場(約24キロ平方)の土地で開催されている。
だが、ジミヘンがステージに現れたのは、8月18日の朝9時で、
観客の大半は帰ってしまった後だったそうである。

ウッドストックでの第一曲目、Message To Love を聴いたとき、
あぁ、この音、リフのような小気味好いギターストロークに昔日の
懐かしさが、ゴム鞠のように弾みつつ、込み上げてきた。
ファンキーでブルージー、多彩な音色がうねり、歪み、ギターが軋
る。超絶のテクを駆使しつつ、シャウトするように歌うジミヘン。
これが1969年、40年前の音楽だと考えると、信じがたいパー
フォーマンスである。

『Valleys of Neptune』のライナー・ノーツによれば、ジミヘンは
生涯で4枚のアルバムと数枚のシングルしか発売を認めなかったが、
スタジオやライヴでの音源は豊富に残っているのだそうである。
今後も新しいテイクが発表されるということなのだろう。


今の私にジミヘンが新鮮なのは、古い細胞が賦活してきたのだろうか。
ジミのギターは、私の頭蓋をシェイクし、気持ちをシャッフルして
くれるかのようである。
ジミの放つヴィヴィッドな精彩に触れられることに、秋の晴天の輝き
とともに体で喜びを感じる。







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1 コメント

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お詫びと訂正 (ユメノ・ロンド)
2010-10-22 10:46:55
本文中、ジミ・ヘンドリックスの享年を27歳と記しているのは、28歳の誤りです。

ジミは、1942年11月27日午前10時15分にワシントン州シアトルの病院で出生。
1970年9月18日、ロンドンのホテルの一室で昏睡状態に陥り、救急車で病院へ搬送中に死亡。死因は「睡眠薬の急性中毒による嘔吐物を吸引したための窒息死」。
(以上はCD『Stages/Jimi Hendrix』のライナーノーツを参照。)
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