バーチャル・バカ大、やって欲しい。

東京地方は昨日から雪である。都心でも積雪との予報があったが、
雪掻きする程の降雪もなく、今のところは、ひと安心。
そろそろ花粉症と大学入試の季節である。

入試といえば、一昨日の朝日の夕刊に、ダニエル・ベルの追悼記事と
並んで、「バカ田大学」の入試アカ本刊行という記事があった。

記事に拠れば、みうらじゅんや坂本龍一がＯＢになっており、
バカ田の思い出を語って、みうら氏は「バカはマジメにやること」、
坂本氏は「何も学ばなかった」とお言葉を寄せており、素晴らしい。

高校時代の私は、トーダイにもワセダにも大して興味がなく、勿論
学力も不足していたので、手近な私大を受験し卒業した者である。
が、赤塚不二夫センセイが生んだギャグ・アイデアとしての「バカ田」
には、密かな憧れがあり、今からでも入学したいと思っている。

アカ本が出たということは、バーチャルでバカ田大学が存在するのか
と思い、ネット検索してみたが、なさそうである。残念だ。

是非とも、関係者各位には、仮想空間に「バカ田大学」を作って頂き、
入試を実施し、所定の課程を修了した者には、卒業証書を交付して、
ＯＢとなれるよう、仕組みを立ち上げて貰いたいものである。


先日ＴＶを観ていたら、ネット上の仮想ゲームで結婚をした主婦が
ネット上で不倫の末に離婚したら、その不倫相手から実際に家に
プレゼントが贈られてきて、現実の夫婦仲が危機的な状況になった
みたいな話があった。

ネット空間が現実空間に侵食し始めている事態だが、今後のトレンドと
なるだろう。バーチャル「バカ大」もそのようにして、現実に食い込み
「バカ」の大切さを普及・啓蒙する機関となって欲しい。さらには、
「バカ田卒」を履歴書にも書けるような世の中にこそなって欲しい。

だいたい有名大学を出て上場企業に入り、小リコウになって一人前
という顔付きをした会社人間なんて、底が浅過ぎて面白くない。
次は中リコウでも目指して、資格試験でも挑む位であろう。
目指すなら、こじんまりまとまらず「バカ」を目指すべし。

ヒトを笑わせ、ヒトから笑われるような立派な人間となれ。
天才と紙一重の、偉大な「バカ」を目指せ。
凡庸なるリコウ者の想定外に、自由に、不屈に存在する天才バカに
なるべし、である。

天才バカは、善悪の彼岸から、全てを肯定する。
いわく「これでいいいのだ」と。
私も、栄えあるバカ田のＯＢとなって、
「バカは無心にやるべし」とか言いたい。。。。