脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

200Q・8・30(民主党へ)

2009年09月05日 10時03分36秒 | 社会時評
一週間遅れですが、民主党308議席の大勝おめでとう。
自民党幕府は、ついに民主的手続き(国政選挙)によって、倒幕され
ました。93年の細川連立政権から16年経ちますが、小泉政権が消える
前の蝋燭の灯、以後の万策尽きた自・公政権は、国民への露骨なご
機嫌取りの、定額給付金のバラマキが最期の足掻きという感じでした。

今年2009年は、アメリカでも黒人大統領オバマ政権が誕生しており
日米ともに、歴史に刻み込まれる年になるでしょう。
(8月30日の総選挙で308議席というのも、やがてどこかの学校の
 入試にでも出題されるでしょうか?)

企業・業界団体等、経済界中心の政治から、生活(雇用・労働・消費・
育児・年金・福祉等)中心の政治シフトを国民の大半が期待している
ことと思われます。

もう政治を自分の金儲けのためにする「政治業者」、個人的な名誉欲で
政治家をやっているオジイサンたちなど国会にいて欲しくありません。

企業が繁栄すれば社員の給料だって上がる、などという論理も通用しま
せん。特定層が富裕化するだけの経済社会、先進国なのに年間三万人が
自殺する社会、若者さえも不安定な雇用・就労を強いられ、これからの
お年寄りには先細る年金生活等々、国民の不満と不安、政治不信が爆発
した結果での、衆院選だったとも思います。

注意すべきは、今回の選挙で民主党という政党が、国民の
信頼や支持を勝ち取ったのではないという点でしょう。
現与党が国民によって政権の座から降板させられただけです。
国民のほとんどは、民主党の政権手腕を知らないのですから。
「民主党が支持・信頼された」わけでは、まだ、ありません。

今回改めて、投票する有権者の7割位(?)は、「無党派」層化しつつ
あるという印象を私は受けました。
自・公支持層の自・公離れ、無党派化が進行していることは、
自・公支持層の多い、私の住む町の様子からも窺い知れます。

古い自民支持者の方の家の壁面に、民主候補者のポスターが張られて
いたり、民主候補者の推薦ハガキが、同じような古株自民支持者から
届いたりと、自・公の地盤が強力な選挙区なだけに、かなり驚きまし
た。民主党は、地盤のテコ入れを、相当に根回ししたようですね。

民主がこのまま長期安定政権に移行するか、英米並みの二大政党制に
なるのか、未だ不明ですが、この最初の四年間は最大の試金石です。
是非とも全力で、国政の建て直しに取り組んで貰いたいものです。

一方の自民党にも、今の時代の政治のあり方、旧態・旧弊な政治運営・
政治手法を見直し、出直して頂きたいと切望しています。
あなた方ほど、この日本の政治・経済・行政・外交等の表も裏も、裏の
裏も知り尽くしている党と人材はないのです。お互いを対等にチエック
し、しのぎ合う健全な二大政党制を、私は望んでいます。

「いかなる権力も、やがては腐敗する」が、権力の魔であり、政治とい
うものです。一有権者としては、新生の民主政権に期待大ですが、
日本の機軸を担ってきた自民党の再生にも、大いなる関心と期待をもっ
ています。
平凡なる一市民としては、両党を中心に、この国に安心の出来る現在と
将来が信じられる社会を作り出して欲しいと思います。










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