朝、家を出たら車のカーナビはいつもNHKです。今朝の「あさイチ」のプレミアムトークは池脇千鶴さん。→こちら 新作映画宣伝の為の出演のようです。池脇さんがデビュー当時、評判になったリハウスのCMに多くの人の中から選ばれたことを紹介していました。お父さんは芸能界に反対だったとか。
ちょうど赤信号で車が止まった時、カーナビに池脇さんのデビュー映画として「大阪物語」のシーンが映りました。慌てて写メしたけど、カーナビの映像なので汚いです。
夫婦漫才の夫婦を演じる、ジュリーと奥様が、なんば花月で漫才をしているシーン「どうも どうも・・」
カーナビの映像なので汚いのですが、それにしても ジュリーさまが、水木しげる先生の描くキャラクターみたいでございます(・・;)
「おとうちゃん 帰ろうや」 飲んだくれている父親(ジュリー)を捜し来た娘
池脇さんは「大阪物語」で7つもの新人賞を受賞しました。TVで毎年放送される、日本アカデミー賞で新人賞ももらっていたけど、TV放送時には出演者としてジュリーは出席していなかったと思います。奥様は出ていたかな。
残念ながら、車は動き出したのでカーナビの映像が見えたのはそこまでですが、運よく「大阪物語」の映像を見られました。
その後 義父宅に着いてから、まだ池脇さんのプレミアムトークはやっているかな?とTVをつけたら、丁度「大阪物語」のお話になりました。「両親がジュリーと田中裕子さん。漫才師役のお2人はどうでしたか?」華丸大吉さんが「TOKIOや!」
池脇さん「周りの人たちが大騒ぎをしていました」(ジュリーに)大騒ぎ大騒ぎと、何度も言っていました。
ジュリーに関してはそこまでで、「大阪物語」のラスト、池脇さんのモノローグのシーンが放送されました。
池脇さんはリハウスのCMで有名になり、「大阪物語」の主役に選ばれました。私が初めて映画館で見た時に、冒頭 池脇さんの長いモノローグで物語が始まりますが、初めての演技と思えない とても自然な台詞でした。まだ若く新人にもかかわらず最初から上手くて感心しました。
映画を見終ったあと、新人賞は確実やな!と確信したら、やっぱりね~ 次は朝ドラの主役だろうと思ったら「ほんまもん」で主役に選ばれて やっぱりね~(^-^)
ジュリーは演技賞もんやな!と思ったのですが、キネ旬では主演と助演で票が分かれてしまい、二番目だった・・悔しい(-_-;)
「大阪物語」の隆介役は、ジュリーの演じた役の中でも、とりわけ愛すべきキャラクターでした。あの人気者のジュリーがこんな情けない男の役を、あの美貌を誇り 緊張感に満ちたナイフのように鋭利な光を放っていたジュリーが、こんなにヨレヨレの中年男になり果てたのか。。 とおもうくらいの、ダメ男でしたが そのダメダメぶりが私の心を揺り動かしました。TVに出ずコンサートでしか見る機会のないジュリーとの関係は、かつての全盛時代を見てきた私には 寂しくてつまりませんでした。気分はどんどん落ちる・・
久しぶりの映画は奥様と共演、しかも漫才師?ええええ~ 考えられない!
そんな中、たいして期待もせずに観に行った「大阪物語」のジュリーのやさぐれたアカンタレのダメ男ぶりにすっかり堕ちました。哀愁の滲む背中に50になろうとする男の色気を見ました。
そして粗末な長屋住まいの貧乏家族の毎日の小さな営みや喧嘩が、たまらなく愛しい・・
またしても何度目かの恋をしましたが、今まで何度も何度も書いたのでこの辺にしておきます。(^^ゞ →2015年9月、京都で「大阪物語」