ジュリー主演の「太陽を盗んだ男」が紹介された、「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の60-90s 第2回 70年代編」が、12月11日(月) NHKBSで再放送されるそうです。PM11:30
⇒シーズン3 第2回 70年代作品情報 - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜
ブログにたっぷり、画像を貼っています。
島崎 今日子さんの本を他にも読んでみようと「この国で女であるということ」図書館で借りて読んでいます。ただ、インタビューの内容が1990年代末であるので、今読んでも時代が違うかな・・と思いながら読みました。
ですが、さすがにトップランナー達、どの女性たちのインタビューも面白い! すでに亡くなった女性もごく数人いますが、令和の今でも彼女たちは変わらず走り続けています。才能だけではない、バイタリティーと自己プロデュースにたけ、諦めない女性たち。そして勝気! 私はその一つも持ち合わせてないなぁ(^^;
そんな女性たちのエピソードに、もっと彼女たちの詳しい話が知りたい、もっと一人一人に長いページを割いて欲しいと思いました。インタビューの名手と呼ばれている島崎さんは、遠慮のない質問もぶつけて、当時50代のエステの女王、たかの由梨さんに「いずれ整形するか?」と聞きます。さすがに憮然とされたそうですが、それでも質問に答えてくれたのは、島崎さんが同じ女性だからではないか、と思いました。
⇒筑摩書房 この国で女であるということ / 島崎 今日子 著
そんな折に、今夜の午後7時半からの関西ローカルで「あるタカラジェンヌの死」宝塚歌劇団で何が? を放送していました。団員の多くは口を閉ざして語りません。それは宝塚内部の事は決して話してはいけない、というタブーがあるからだそうです。
ところが、本の中でそのタブーに敢然と立ち向かっていたの女性がいました。それは天海祐希さん。インタビューは宝塚トップスター時代の1993年頃。
全く休みの無いスケジュールに「劇団は休ませてくれない、みんな段々痩せていく」それを書いていいのか、と聞く島崎さんに「書いてください、周りは止めたけど、誰かが言わなきゃいけない」
宝塚の数多のトップスターの中でも、特別な大スターだった天海祐希さんが、宝塚100周年記念式典に全く姿を現さなかったのは、劇団との確執、あるいは宝塚歌劇団という体質が嫌いなんだろうと、宝塚に詳しくない自分でもそう思っていました。インタビューの中で「宝塚で改革したいことはいっぱいある、あとに続く仲間のために」と語っていました。しかし天海さんの思うようにはならなかったので、今回のことが起こってしまったようです。
『この国で女であるということ 島崎 今日子【著】』には、今問題になっている、日大理事長で作家の林真理子さんの記事も有りました。自分の欲望に忠実で、欲しいものは手に入れる。実際に欲しいと願ったものを全部、若くして手に入れてきた林さん。私は小気味良いと思いましたが、同じ女性からの反発は多い事でしょう。男たちにとって、間違いなく面白くない目障りな存在であったことは、想像に難くないです。
世界サブカルチャー史80年代の放送回で、まだ世に出る前の林真理子さんが、糸井重里さんの事務所にいた時の自分の体験談を語っているのを、ブログに貼っています。
「ジュリーから電話がかかってきた。」
今の日大問題は、林さんが あえて火中の栗を拾いにいったと思いますが、あまりに畑が違いすぎて、全く問題の収拾がついていない感じです。もっと、素人の林さんに周りのサポート体制があるべきだと思います。
島崎 今日子さんの「この国で女であるということ」は、登場する女性は20名の多さ、年代的には90年代はすでに古いと思いながら読んでいました。が、今 話題の人物が二人も出てきたので、さらに面白く読めました。
他には、坂東玉三郎、一条ゆかり、桃井かおり、北川悦吏子など・・。まだ全部読みきってはおらず、中島みゆきと、大竹しのぶは、これから読みます。先日、TVで「脱走兵」を披露した大竹しのぶさんが、文庫本の中で愛らしい笑顔をこちらに向けています。90年代末の彼女、読むのが楽しみです。