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12月は衛星劇場で「ヒルコ 妖怪ハンター」

2021年11月30日 | 映画

来月は衛星劇場で「ヒルコ 妖怪ハンター」

レストア&リマスター版が早くも放送です。

光石研さん、どこに出ていたの??

全く気がついていなかった。

どうやら、発掘現場に出ていたらしいです。

今度、確認してみます。(^^;

 

「ヒルコ 妖怪ハンター」は、公開当時に見た時は、

血がドバドバ~ッ!!ギャーッ!!の展開に、

怖い!気持ち悪い!と指の間から見るばかりで、

感想らしい感想もありませんでした。

ところが、公開から30年もたって

この夏に見たら(これまでにも数回見ましたが)

今回は感想が沸き上がりました。

7月13日に十三の映画館で観た「ヒルコ」

第七藝術劇場「ヒルコ 妖怪ハンター」

この日観た感想を書いていなかったようなので改めて。

 

姿を見せず、荒い息遣いだけが聴こえるヒルコ

いつ出るか?出るか?と観客の心臓を縮み上がらせて

観る者の恐怖心を鷲掴みされました。

古い学校の中で繰り上げられる、スプラッターホラーは

30年前の作品で、現代の進んだ自由自在の映像からすれば、

かなりの手作り感と土着感があります。

 

うわ~ギャ~!!の大絶叫のあとの、束の間の静寂。

物凄い大掛かりな、眼を剥くような仕掛けや

最新のCGがあるわけでは全然ない、その手作り感。

30代で太陽を盗んだ男、魔界転生の時の

寄らば切るぞ!の空気を纏っていたジュリーが

40を過ぎて角が取れ、人間味を増しました。

程よい丸みを帯びたジュリーの身体と表情が

追いつめられ、丸い眼を見開き

恐怖におののきながらも

ヒルコに対して逃げることなく突き進んでいくのが

小気味良いです(^-^) 気持悪いけれどね。

 

動と静が交互に絶妙のタイミングで訪れる

塚本監督の脚本が緩急自在で、

観るものを恐怖に陥れながらも実に調子よくて

よく出来ている!と思いました。

このお話に上手くのせられて

黄泉の国に一緒に観客も入り込んでいたんだと

ようやく気がつきました。

 

黄泉の国の底でウジャウジャと蠢いている

気が遠くなりそうなほどの数いるヒルコたち。

その存在は恐ろしく有りながら、

いっそ滑稽でさえありました。

それゆえか、ラストのシーンがよりいっそう

清々しく感じました(^-^)

 

読めるかしら💦

 

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