来月は衛星劇場で「ヒルコ 妖怪ハンター」
レストア&リマスター版が早くも放送です。
光石研さん、どこに出ていたの??
全く気がついていなかった。
どうやら、発掘現場に出ていたらしいです。
今度、確認してみます。(^^;
「ヒルコ 妖怪ハンター」は、公開当時に見た時は、
血がドバドバ~ッ!!ギャーッ!!の展開に、
怖い!気持ち悪い!と指の間から見るばかりで、
感想らしい感想もありませんでした。
ところが、公開から30年もたって
この夏に見たら(これまでにも数回見ましたが)
今回は感想が沸き上がりました。
7月13日に十三の映画館で観た「ヒルコ」
この日観た感想を書いていなかったようなので改めて。
姿を見せず、荒い息遣いだけが聴こえるヒルコ
いつ出るか?出るか?と観客の心臓を縮み上がらせて
観る者の恐怖心を鷲掴みされました。
古い学校の中で繰り上げられる、スプラッターホラーは
30年前の作品で、現代の進んだ自由自在の映像からすれば、
かなりの手作り感と土着感があります。
うわ~ギャ~!!の大絶叫のあとの、束の間の静寂。
物凄い大掛かりな、眼を剥くような仕掛けや
最新のCGがあるわけでは全然ない、その手作り感。
30代で太陽を盗んだ男、魔界転生の時の
寄らば切るぞ!の空気を纏っていたジュリーが
40を過ぎて角が取れ、人間味を増しました。
程よい丸みを帯びたジュリーの身体と表情が
追いつめられ、丸い眼を見開き
恐怖におののきながらも
ヒルコに対して逃げることなく突き進んでいくのが
小気味良いです(^-^) 気持悪いけれどね。
動と静が交互に絶妙のタイミングで訪れる
塚本監督の脚本が緩急自在で、
観るものを恐怖に陥れながらも実に調子よくて
よく出来ている!と思いました。
このお話に上手くのせられて
黄泉の国に一緒に観客も入り込んでいたんだと
ようやく気がつきました。
黄泉の国の底でウジャウジャと蠢いている
気が遠くなりそうなほどの数いるヒルコたち。
その存在は恐ろしく有りながら、
いっそ滑稽でさえありました。
それゆえか、ラストのシーンがよりいっそう
清々しく感じました(^-^)
読めるかしら💦