俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

アダムとイブ

2013-05-12 09:44:04 | Weblog
 アダムとイブの神話はデタラメだ。何を今更、と言われそうだが、医学的にこのことは証明されている。アダムからイブが作られたのではなく、イブからアダムが作られているからだ。
 初期の胎児は総て女だ。ワレメがある。男性ホルモンを浴びた胎児が男に変わる。このことの証拠は総ての男に残されている。男性性器にはペニスにも睾丸にも継ぎ目がある。これはワレメが繋ぎ合わされたからだ。
 本来、人体には継ぎ目は無い。継ぎ目があるのは頭蓋骨と男性性器だけだ。
 頭蓋骨の継ぎ目は男女共にある。もし継ぎ目が無ければ出産が困難になるし脳の成長もできないからだ。男性性器の継ぎ目はこんな合理的な理由ではなく、当初形態が総て女だからだ。
 かつてシモーヌ・ド・ボーヴォワールは「人は女に生まれるのではない。女になるのだ。」と書いたが(「第二の性」)、男こそ作られた性だ。
 人間の基本形態が女であることの意味は大きい。改造車に故障が多いのと同じように男の体は欠陥品になり易い。男の平均寿命が短いのは当然のことだ。
 オスが存在するのは遺伝子を混ぜる有性生殖を行うためだ。組み合わせるためには多様であって違いが分かり易いほうが都合が良い。だから男には出来損ないも多く、女が選び易いように顕著な差が現れている。女が選ぶ側であり、男が選ばれる側であることが「生物学的には正しい」。

オカルト

2013-05-12 09:21:42 | Weblog
 私はオカルトが嫌いだ。宗教も占いも拒絶する。しかしその一方で「科学信仰」も否定する。それは彼らが現在の科学を唯一無二の科学と信じているからだ。
 100年前ならテレビもパソコンも携帯電話もオカルト扱いされただろう。それは当時の科学のレベルでは理解できないからだ。今では常識となっているプレートテクトニクス説も50年前にはオカルト扱いをされていた。
 見えないものが見えたり聞こえないものが聞こえたりすることは充分にあり得る。老人になると高い音が聞こえにくくなるし、赤色光と赤外線の中間の光を知覚できる人もいるだろう。
 誤解を恐れずに言えばUFOは存在する。但しこれはunidentified flying object(未確認飛行物体)が存在するという意味だ。総ての飛行物体が確認可能な訳ではないからだ。だからと言って宇宙人がいるなどと言うつもりは無い。
 血液型と性格の相関性について触れると必ずヒステリックな反応をする人が現れる。彼らは「差別だ」と主張する。これは男女の脳の違いを認めない人と似ている。問題とすべきなのはそれが事実かどうかであって、事実であればそれは差別ではなくただの区別だ。
 一部の感染症や生活習慣病と血液型との相関性は医学的にも確認されている。病気と性格との相関性もある。それならかなり薄まるとはいえ、血液型と性格の相関性もあるだろう。
 アメリカでの調査だが、身長と収入には相関性があるらしい。これは長身者が優遇され勝ちだという事実を報告しているだけであって「長身者が優れている」という価値判断ではない。血液型と性格の相関性を頭から否定する人は事実と価値を混同している。
 万有引力の法則が存在するように血液型による性格傾向もあるだろう。これは優劣の問題ではなく事実かどうかだ。価値判断から独立して事実判定をすることが必要だ。事実と価値を区別できるかを見るだけで、その人が科学的に考えられるかどうかが判定できるだろう。