昨日(30日)「拉致被害者の息子が脱北をしようとしたがラオスから強制送還された、と韓国の東亜日報が報じた」と多くのマスコミが伝えた。その後、韓国政府はこの情報を否定したがテレビはこれを流し続けた。今日になってもまだ流し続けているテレビ局もある。
私は東亜日報も韓国政府も信用していないが、どちらかと言えば韓国政府を信じる。だから韓国政府が否定した時点で東亜日報の記事は誤報だと思った。
テレビは違った。韓国政府による否定を無視するかのように拉致被害者の松本京子さんに関する情報を流し続けた。彼らは韓国政府よりも東亜日報を信じるのだろうか。そんなことはあるまい。
ここにテレビ局の無責任さを感じる。脱北者が強制送還されたというニュースよりも、その中に拉致事件関係者がいたほうが情報価値は高まる。彼らは正確さよりも話題性を選んだ。仮に誤報であってもいつもの手で「東亜日報が報じた」ということは事実だと開き直れる。悪いのは東亜日報であって我々ではないという理屈だ。
情報には早さと正確さが求められる。第一報はともかく、韓国政府が否定した時点でこの情報には早さも正確さも無くなっていた。
緊急事態であれば未確認情報を伝えることも許されよう。そうでない限り、話題性よりも正確さが優先されるべきだ。韓国政府が否定した時点で信憑性は大きく損なわれていたのだから、拉致問題から切り離して、亡命者の強制送還という国際的な人権問題として報じるべきだっただろう。これでは他社の誤報に便乗した捏造報道であり火事場泥棒のような恥ずべき行為だ。
私は東亜日報も韓国政府も信用していないが、どちらかと言えば韓国政府を信じる。だから韓国政府が否定した時点で東亜日報の記事は誤報だと思った。
テレビは違った。韓国政府による否定を無視するかのように拉致被害者の松本京子さんに関する情報を流し続けた。彼らは韓国政府よりも東亜日報を信じるのだろうか。そんなことはあるまい。
ここにテレビ局の無責任さを感じる。脱北者が強制送還されたというニュースよりも、その中に拉致事件関係者がいたほうが情報価値は高まる。彼らは正確さよりも話題性を選んだ。仮に誤報であってもいつもの手で「東亜日報が報じた」ということは事実だと開き直れる。悪いのは東亜日報であって我々ではないという理屈だ。
情報には早さと正確さが求められる。第一報はともかく、韓国政府が否定した時点でこの情報には早さも正確さも無くなっていた。
緊急事態であれば未確認情報を伝えることも許されよう。そうでない限り、話題性よりも正確さが優先されるべきだ。韓国政府が否定した時点で信憑性は大きく損なわれていたのだから、拉致問題から切り離して、亡命者の強制送還という国際的な人権問題として報じるべきだっただろう。これでは他社の誤報に便乗した捏造報道であり火事場泥棒のような恥ずべき行為だ。