ランダムに起こっていると思われることでもよく調べれば法則性が見つかる。サイコロがその典型例であり「出たら目」の筈でありながら集計すれば各々の目の確率は1/6になる。これは「大数の法則」と呼ばれている。
但しこの法則が成り立つのはマクロとして捕らえた場合であり個々の試行がこの法則に従う訳ではない。例えば5回続けて他の目ばかりが出たからと言って次に特定の目が出る確率が高まる訳ではなく、どの目が出る確率も常に1/6だ。
航空機事故による死亡率は25億㎞当たり1人らしいが決してたまたま25億㎞目に当たる飛行が危険な訳ではない。
余談だが、自動車事故による死亡者数は日本では大体1億㎞当たり1人で、意外なことに先進国では平均的な数値だ。これは米国などと比べて対歩行者・対自転車の死亡事故が多いことが原因と考えられる。
地震予知ができると主張する似非学者は確率論を勉強する必要がある。この地域は100年に1回、あの地域は1000年に1回地震が起こるということだけを根拠にして「そろそろ地震が起こる」と警告するが、これはサイコロの目が7回目には同じ目が出ると信じる無知な人と同じレベルの間違いだ。
サイコロの目さえ予測できない現代文明に地震予知などできる筈が無い。できないことをできると言って研究費を得ようとするのは詐欺にも等しい。こんな無駄遣いを避けるためにも、政治家も官僚も確率論を勉強すべきだ。
但しこの法則が成り立つのはマクロとして捕らえた場合であり個々の試行がこの法則に従う訳ではない。例えば5回続けて他の目ばかりが出たからと言って次に特定の目が出る確率が高まる訳ではなく、どの目が出る確率も常に1/6だ。
航空機事故による死亡率は25億㎞当たり1人らしいが決してたまたま25億㎞目に当たる飛行が危険な訳ではない。
余談だが、自動車事故による死亡者数は日本では大体1億㎞当たり1人で、意外なことに先進国では平均的な数値だ。これは米国などと比べて対歩行者・対自転車の死亡事故が多いことが原因と考えられる。
地震予知ができると主張する似非学者は確率論を勉強する必要がある。この地域は100年に1回、あの地域は1000年に1回地震が起こるということだけを根拠にして「そろそろ地震が起こる」と警告するが、これはサイコロの目が7回目には同じ目が出ると信じる無知な人と同じレベルの間違いだ。
サイコロの目さえ予測できない現代文明に地震予知などできる筈が無い。できないことをできると言って研究費を得ようとするのは詐欺にも等しい。こんな無駄遣いを避けるためにも、政治家も官僚も確率論を勉強すべきだ。