俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

車道側

2013-12-01 10:00:42 | Weblog
 今日から道路交通法が改正され、自転車の左側通行が義務付けられた。「改悪」ではないので構わないのだが、告知活動が余りにも不充分だ。国民の大半が自転車を利用しているのに法律が知られなければ却って混乱を招く。
 ところで自転車が歩道を走る場合に車道側を走るという規則があることをご存知だろうか。余り知られていないが道路交通法63条の4にあり、私は常にこれを心掛けている。規則だからではなくそのほうが安全だからだ。理由は2つある。
 店から出る時に危うく自転車とぶつかりそうになったことがある。歩行者は車道に出る時には左右に注意を払うが歩道に出る時には無警戒だ。だから自転車が建物側を走れば歩行者とぶつかり易い。
 もう1つは車対策だ。脇道から大通りに出ようとする車は車にしか注意しない。だから歩道を突き抜けて車道直前まで鼻面を出そうとする。自転車にとってこれが最も危ない。車道側を走ることによって幾らかは危険性を緩和できる。それでも危ない思いをすることは少なくない。
 しかしこの規則には問題点がある。車道とは違って歩道を走る場合、自転車は左右どちらを走っても構わずしかも車道側を走ることが義務付けられているから逆方向に走る自転車と向かい合うことになる。この時にどちらに回避義務があるのかが定められていない。私は左側の歩道なら左に回避し、右側の歩道なら相手に回避を促すようにしているが、これが正しいかどうかは分からない。最悪なのは両者が回避しようとしてぶつかることだ。どうも道路交通法を作る先生方は自転車とは無縁の生活をしているようで、自転車関連の法律は穴だらけだ。

参議院

2013-12-01 09:32:47 | Weblog
 7月の参議院選挙について11月28日に選挙無効判決が出されたが、この際、定数是正ではなく抜本的に見直してはどうだろうか。衆議院と変わり映えしない第二院ではなく独自性を持たせるということだ。
 私は都道府県各2名制を提案したい。つまり現状どおりの任期6年にして3年ごとに改選するが、参議院をアメリカの上院のように都道府県の代表と明確に位置付けるということだ。アメリカの上院の各州2名制をそのまま踏襲すれば済むことだ。
 国連では1国1票だ。人口13億の中国だろうと50万人の小国だろうと1票だ。それと同じように各都道府県2名にすれば議員数は94人で済む。これでは少な過ぎるなら1県4人だろうと6人だろうと構わない。国会で勝手に決めれば良い。
 地方の声はなかなか中央には届かない。その一因は都会を地盤とする議員が多過ぎるからだ。都会を通る道路よりも地方を通る道路のほうが圧倒的に多いのに道路交通法まで都会発想で改訂されている。
 第二衆議院など要らない。必要なのは独自性を持つ第二院だ。私は有権者数だけを根拠とした1票の格差を非常に偏った考えだと思っている。有権者数だけを根拠にすれば面積当たりでは不平等になる。日本地図に国会議員数を落とし込めば北海道が非常に少なく東京がやたら多いことに誰でも気付く。人口比よりも面積比のほうが確実だ。人口は刻一刻変動するが面積が変わることは殆んど無い。参議院を第二衆議院にしないためには面積比か都道府県単位にすべきだと思う。高校野球と同様、都道府県代表制が最も支持を得られると思う。
 抵抗勢力は東京などの都市部選出の議員だ。彼らが抵抗するだろう。しかし衆議院で充分過ぎるほど議席を得ているのだから参議院は地方に譲っても良かろう。