長江(揚子江)にいた河海豚は中国人に食べ尽くされたらしい。「何と残酷な!」と思う人がいるなら自らを省みる必要がある。鰻と黒鮪は日本人によって食べ尽くされそうな状況だ。
日本人にとって鰻は蒲焼が泳いでいるように見え、鮪は刺身が泳いでいるように見えるようだ。私の友人の一人は海洋ドキュメント番組を見ていて魚が現れる度に「旨そうだ」「旨そうでない」と呟いていた。彼にとっての魚の第一分類は旨そうか旨そうでないか、だった。多くの日本人も似たような感覚ではないだろうか。水族館でも似た経験をしたことがある。魚を動物ではなく食物として認識する。
日本人は尾頭付きの魚を有り難がるが尾頭付きの豚を見たがらない。西洋人はその逆で豚の頭なら平気だが魚の頭を気味悪く感じるそうだ。
動物を生物と捕らえるか食物と捕らえるかは主観的なことであり、私はとやかく言う立場にはいない。問題は正しい情報を持って判断しているかどうかだ。
中国の漁民は、河海豚が絶滅しかけていることなど知らなかった。中国のマスコミはそんなことを報じないからだ。漁民は、漁獲量が減ったとは思いつつたまに獲れたら「大物が獲れた」と大喜びしたことだろう。河海豚を絶滅させようなどとは微塵も考えなかった。しかしその一方で、日本のマスコミは鰻や黒鮪が絶滅しそうだということを報じている。そのことを知りながら平気で食べ続ける日本人は中国人以上に貪欲な民族ではないだろうか。狼やカワウソなどを絶滅させた日本人は、種の絶滅ということに対しては呆れるほど鈍感だ。
日本人にとって鰻は蒲焼が泳いでいるように見え、鮪は刺身が泳いでいるように見えるようだ。私の友人の一人は海洋ドキュメント番組を見ていて魚が現れる度に「旨そうだ」「旨そうでない」と呟いていた。彼にとっての魚の第一分類は旨そうか旨そうでないか、だった。多くの日本人も似たような感覚ではないだろうか。水族館でも似た経験をしたことがある。魚を動物ではなく食物として認識する。
日本人は尾頭付きの魚を有り難がるが尾頭付きの豚を見たがらない。西洋人はその逆で豚の頭なら平気だが魚の頭を気味悪く感じるそうだ。
動物を生物と捕らえるか食物と捕らえるかは主観的なことであり、私はとやかく言う立場にはいない。問題は正しい情報を持って判断しているかどうかだ。
中国の漁民は、河海豚が絶滅しかけていることなど知らなかった。中国のマスコミはそんなことを報じないからだ。漁民は、漁獲量が減ったとは思いつつたまに獲れたら「大物が獲れた」と大喜びしたことだろう。河海豚を絶滅させようなどとは微塵も考えなかった。しかしその一方で、日本のマスコミは鰻や黒鮪が絶滅しそうだということを報じている。そのことを知りながら平気で食べ続ける日本人は中国人以上に貪欲な民族ではないだろうか。狼やカワウソなどを絶滅させた日本人は、種の絶滅ということに対しては呆れるほど鈍感だ。