当たり前のことだが努力すれば何でもできるという訳ではない。努力だけで達成できるのは低レベルな競争の場合だけだ。例えば「ガリバー旅行記」をまともに読んだ人は少ないからこれを精読すれば町一番のガリバー通になれるだろうし、後ろ歩きの練習に励めば後ろ歩きのスペシャリストになれるだろう。しかし競争相手が多ければ一流になることは難しい。才能のある人が本気で参入するからだ。
能力とは先天性×後天性だと思っている。先天性が5の人が10の努力をしても5×10=50だが10の人が10の努力をすれば10×10=100になって敵わない。それどころか「努力できる」ということもまた1つの才能だ。飽きっぽい人なら毎日10時間の訓練に耐えられない。
一時期、女子マラソンで小柄な名選手が続出した。それは選手層が薄かったからであり、裾野が広がるに従って大きくて足の長い選手が大半になった。基礎能力が同程度であれば歩幅が広いほうが有利だ。
個人的には小柄な選手が好きだ。これは少なからず判官贔屓だ。今年の新人王のヤクルトのライアン小川投手には私は昨年から注目していた。170㎝の体でどこまでやれるのか期待と不安を持っていたが大活躍したので嬉しかった。それでもダルビッシュ投手に追い付くことは無理だろう。
逆に小柄な選手のほうが有利な女子体操では、16日に引退を表明した田中理恵選手を応援していた。宙返りでは小柄なほうが有利だ。フィギュアスケートの回転技は横回りなので長身はハンディにはならないが縦回りが評価される女子体操はまるで「小人のサーカス」のようになっているだけに、長身の(とは言えたった156㎝)田中選手は際立ってエレガントだった。彼女がたった1回しかオリンピックに出場できなかったのは、何とも皮肉な話だが、背が高過ぎたせいだろう。
能力とは先天性×後天性だと思っている。先天性が5の人が10の努力をしても5×10=50だが10の人が10の努力をすれば10×10=100になって敵わない。それどころか「努力できる」ということもまた1つの才能だ。飽きっぽい人なら毎日10時間の訓練に耐えられない。
一時期、女子マラソンで小柄な名選手が続出した。それは選手層が薄かったからであり、裾野が広がるに従って大きくて足の長い選手が大半になった。基礎能力が同程度であれば歩幅が広いほうが有利だ。
個人的には小柄な選手が好きだ。これは少なからず判官贔屓だ。今年の新人王のヤクルトのライアン小川投手には私は昨年から注目していた。170㎝の体でどこまでやれるのか期待と不安を持っていたが大活躍したので嬉しかった。それでもダルビッシュ投手に追い付くことは無理だろう。
逆に小柄な選手のほうが有利な女子体操では、16日に引退を表明した田中理恵選手を応援していた。宙返りでは小柄なほうが有利だ。フィギュアスケートの回転技は横回りなので長身はハンディにはならないが縦回りが評価される女子体操はまるで「小人のサーカス」のようになっているだけに、長身の(とは言えたった156㎝)田中選手は際立ってエレガントだった。彼女がたった1回しかオリンピックに出場できなかったのは、何とも皮肉な話だが、背が高過ぎたせいだろう。