政治家の発言を文字通りに受け取ってはならない。必ず何らかの意図を持っている。アメリカのバイデン副大統領の「日本の憲法は我々が書いた」という15日の発言もまた含みの多い発言であり真意を汲み取らねばならない。
日本国憲法が「アメリカ人によるアメリカ人のための憲法」であることは明らかだ。このことを否定することは不可能であり、そんな無茶苦茶な主張をする人がイデオロギーかぶれで思考力ゼロであることは確実だ。これは思考力がある人か無い人かを識別するための試金石として役に立っている。
しかしこのことを根拠にして憲法改正を唱える人も同じくらい思考力が足りない。誰が作ろうとも良いものは良く悪いものは悪い。憲法の条文のどこが悪いのかを具体的に指摘すべきであって、自主憲法に改めるだけで予定調和的に良い憲法が生まれる訳ではない。現政権を倒してももマシな政治体制が生まれるとは限らず、より酷い権力者による支配を許した例は少なくない。現状の否定しか考えなければ大抵の場合、より悪い事態を招く。
バイデン副大統領が今更「日本の憲法は我々が書いた」と強調するのは日本国憲法がアメリカにとって極めて都合の良いものだからだ。折角アメリカのために役立つ憲法を押し付けたのにそれを改めようとする者は何人たりとも許さないという決意表明だろう。つまりこの発言は単にトランプ氏に向けられたものではなく、安倍首相も含めた日本の改憲論者に向けられていると理解すべきだろう。
学校では教えないしマスコミも殆んど触れないが、日本国憲法(以下「憲法」という)と日米安全保障条約(以下「安保」という)と日米地位協定(以下「地位協定」という)は3点セットとして作られそれぞれが補完し合う関係になっていることを理解して、その関係性と整合性を見逃すべきではない。この3者は個々に議論すべき問題ではない。相互補完的になっているのだからどれかを見直そうとすれば他も見直さねばならなくなる。安保や地位協定を見直そうとすれば憲法の見直しは不可避になる。三位一体とさえ思えるこの3点セットの内、憲法を守ろうとすれば安保も地位協定も守らねばならなくなる。つまり憲法を守ろうとすれば安保と地位協定を重視する親米派の立場を採らないことには理論的整合性を保てない。護憲を標榜しながら安保に反対したかつての進歩的文化人は根本的に誤っており彼らが理論的に破綻したのは当然のことだ。
日本人の多くは憲法と安保と地位協定が有機的に絡み合って日本の政治の根本を操作しているということに気付いていない。これらが日本の政治にとってどれほど重要かを理解していない。憲法と安保と地位協定の3点セットは、日本をアメリカに従属させるための聖書(バイブル)だ。これを否定する者は許さないとバイデン副大統領は言っているのだろう。虎の尾を踏もうとする人は虎の怒りに備えねばならない。これが虎の尾であることを知らなければ日本人として失格だ。
日本国憲法が「アメリカ人によるアメリカ人のための憲法」であることは明らかだ。このことを否定することは不可能であり、そんな無茶苦茶な主張をする人がイデオロギーかぶれで思考力ゼロであることは確実だ。これは思考力がある人か無い人かを識別するための試金石として役に立っている。
しかしこのことを根拠にして憲法改正を唱える人も同じくらい思考力が足りない。誰が作ろうとも良いものは良く悪いものは悪い。憲法の条文のどこが悪いのかを具体的に指摘すべきであって、自主憲法に改めるだけで予定調和的に良い憲法が生まれる訳ではない。現政権を倒してももマシな政治体制が生まれるとは限らず、より酷い権力者による支配を許した例は少なくない。現状の否定しか考えなければ大抵の場合、より悪い事態を招く。
バイデン副大統領が今更「日本の憲法は我々が書いた」と強調するのは日本国憲法がアメリカにとって極めて都合の良いものだからだ。折角アメリカのために役立つ憲法を押し付けたのにそれを改めようとする者は何人たりとも許さないという決意表明だろう。つまりこの発言は単にトランプ氏に向けられたものではなく、安倍首相も含めた日本の改憲論者に向けられていると理解すべきだろう。
学校では教えないしマスコミも殆んど触れないが、日本国憲法(以下「憲法」という)と日米安全保障条約(以下「安保」という)と日米地位協定(以下「地位協定」という)は3点セットとして作られそれぞれが補完し合う関係になっていることを理解して、その関係性と整合性を見逃すべきではない。この3者は個々に議論すべき問題ではない。相互補完的になっているのだからどれかを見直そうとすれば他も見直さねばならなくなる。安保や地位協定を見直そうとすれば憲法の見直しは不可避になる。三位一体とさえ思えるこの3点セットの内、憲法を守ろうとすれば安保も地位協定も守らねばならなくなる。つまり憲法を守ろうとすれば安保と地位協定を重視する親米派の立場を採らないことには理論的整合性を保てない。護憲を標榜しながら安保に反対したかつての進歩的文化人は根本的に誤っており彼らが理論的に破綻したのは当然のことだ。
日本人の多くは憲法と安保と地位協定が有機的に絡み合って日本の政治の根本を操作しているということに気付いていない。これらが日本の政治にとってどれほど重要かを理解していない。憲法と安保と地位協定の3点セットは、日本をアメリカに従属させるための聖書(バイブル)だ。これを否定する者は許さないとバイデン副大統領は言っているのだろう。虎の尾を踏もうとする人は虎の怒りに備えねばならない。これが虎の尾であることを知らなければ日本人として失格だ。