私は薬を毒物と考えている。有益な原因療法薬は、病原体を殺す機能を持つ抗生物質とビタミン剤などの栄養障害治療薬の2種類以外には殆んど無いと考えている。他の薬は対症療法薬であってメリットよりもデメリットのほうが大きい。
最近は鎮痛剤を特殊なケースにおいてのみ有益な薬と見なすようになった。私のような治療不可能な患者にとって鎮痛剤はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を維持するために欠かせない。手術において麻酔薬が不可欠なのと同じことだ。麻酔のデメリットは少なくないが、手術の痛みを消せるというメリットは余りにも大きい。同様に、治療不可能な患者は痛みや苦痛を我慢するよりも少しでも楽に暮らすことを選ぶべきだろう。
治療可能な患者にとって鎮痛剤には3つの有害性がある。鎮痛剤に対する耐性が高まってより危険な薬に頼らねばならなくなることと、副作用と、危機感知センサーである痛覚の機能低下だ。
食道癌の延命策としてステント装着を選択した私にとって鎮痛剤は欠かせない。異物を排除することは免疫力にとって重要な仕事だから装着箇所が痛み続けることは正常かつ必要な反応だ。異物である移植臓器に対する拒絶反応と同様、起こるべくして起こる痛みだ。しかしこれは役に立たない痛みなのだから正常な機能を薬によって抑え込むことが必要になる。無理を通すためには道理を引っ込めねばならない。
これまで薬など殆んど使わなかったから薬の実態については余りよく知らなかった。今回初めて積極的に使うことになってジェネリック医薬品の杜撰な現状について身を以って知らされることになった。
鎮痛剤を3度処方され、たまたま3度とも違った薬になった。最初は先発薬でよく効いた。しかし頓服薬として10回分しか処方されなかったためにすぐに使い切ってしまい近所の医院で後発薬(ジェネリック)を処方して貰った。これもそれなりに効いた。ところが3回目に処方された薬は薬局の薬剤師が勝手に選んだジェネリックで全く効かなかった。その内効くだろうと甘く考えて苦痛に耐えつつパソコンで「効かないジェネリック」と入力したところいきなり「ロキソニン」と表示されて仰天した。私に処方されていた薬が正にロキソプロフェンナトリウムを主成分とするロキソニンのジェネリックだったからだ。
ジェネリックは昔は「ゾロ薬」と呼ばれていた。特許期限切れを狙ってゾロゾロと作られる紛い物の粗悪品という意味だ。医療費抑制のために厚生労働省が推奨している現状から昔のゾロ薬とは違って信頼できる薬だと思っていた私は全く無知だった。近年のほうが昔よりも酷い状況になっていた。ジェネリックの多くは衛生管理さえ碌にできていない韓国や中国の零細メーカーから買い叩いた粗悪品らしい。主成分の特許が切れたことに付け込んで大量生産するがその製法はデタラメであり危険な副成分や不純物が少なからず混じっているらしい。薬には原産国表示が義務付けられていないからこれらが輸入されて日本のメーカー名で販売されている。買い付け価格は正規品の1~5%といわれているからたとえ先発薬の半値で売ってもボロ儲けできる代物だ。安全管理が加工食品よりも遥かに重要な薬品の原産国が表示されないのはそのことによって利益を得る集団の悪意に基づいているとしか考えられない。
日本の医療を破壊した犯人は厚労省だが、ジェネリックにおいても彼らは国民を犠牲にして私腹を肥やそうとしているようだ。原産国表示を免除することによって訳の分からぬ粗悪品を国民に売り付けるという詐欺商法に加担している。いやもしかしたら彼らこそ首謀者なのかも知れない。
効かない薬に約1週間苦しめられたがこのお蔭で厚労省の新たな悪事に気付くことができた。正に怪我の功名だった。
最近は鎮痛剤を特殊なケースにおいてのみ有益な薬と見なすようになった。私のような治療不可能な患者にとって鎮痛剤はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を維持するために欠かせない。手術において麻酔薬が不可欠なのと同じことだ。麻酔のデメリットは少なくないが、手術の痛みを消せるというメリットは余りにも大きい。同様に、治療不可能な患者は痛みや苦痛を我慢するよりも少しでも楽に暮らすことを選ぶべきだろう。
治療可能な患者にとって鎮痛剤には3つの有害性がある。鎮痛剤に対する耐性が高まってより危険な薬に頼らねばならなくなることと、副作用と、危機感知センサーである痛覚の機能低下だ。
食道癌の延命策としてステント装着を選択した私にとって鎮痛剤は欠かせない。異物を排除することは免疫力にとって重要な仕事だから装着箇所が痛み続けることは正常かつ必要な反応だ。異物である移植臓器に対する拒絶反応と同様、起こるべくして起こる痛みだ。しかしこれは役に立たない痛みなのだから正常な機能を薬によって抑え込むことが必要になる。無理を通すためには道理を引っ込めねばならない。
これまで薬など殆んど使わなかったから薬の実態については余りよく知らなかった。今回初めて積極的に使うことになってジェネリック医薬品の杜撰な現状について身を以って知らされることになった。
鎮痛剤を3度処方され、たまたま3度とも違った薬になった。最初は先発薬でよく効いた。しかし頓服薬として10回分しか処方されなかったためにすぐに使い切ってしまい近所の医院で後発薬(ジェネリック)を処方して貰った。これもそれなりに効いた。ところが3回目に処方された薬は薬局の薬剤師が勝手に選んだジェネリックで全く効かなかった。その内効くだろうと甘く考えて苦痛に耐えつつパソコンで「効かないジェネリック」と入力したところいきなり「ロキソニン」と表示されて仰天した。私に処方されていた薬が正にロキソプロフェンナトリウムを主成分とするロキソニンのジェネリックだったからだ。
ジェネリックは昔は「ゾロ薬」と呼ばれていた。特許期限切れを狙ってゾロゾロと作られる紛い物の粗悪品という意味だ。医療費抑制のために厚生労働省が推奨している現状から昔のゾロ薬とは違って信頼できる薬だと思っていた私は全く無知だった。近年のほうが昔よりも酷い状況になっていた。ジェネリックの多くは衛生管理さえ碌にできていない韓国や中国の零細メーカーから買い叩いた粗悪品らしい。主成分の特許が切れたことに付け込んで大量生産するがその製法はデタラメであり危険な副成分や不純物が少なからず混じっているらしい。薬には原産国表示が義務付けられていないからこれらが輸入されて日本のメーカー名で販売されている。買い付け価格は正規品の1~5%といわれているからたとえ先発薬の半値で売ってもボロ儲けできる代物だ。安全管理が加工食品よりも遥かに重要な薬品の原産国が表示されないのはそのことによって利益を得る集団の悪意に基づいているとしか考えられない。
日本の医療を破壊した犯人は厚労省だが、ジェネリックにおいても彼らは国民を犠牲にして私腹を肥やそうとしているようだ。原産国表示を免除することによって訳の分からぬ粗悪品を国民に売り付けるという詐欺商法に加担している。いやもしかしたら彼らこそ首謀者なのかも知れない。
効かない薬に約1週間苦しめられたがこのお蔭で厚労省の新たな悪事に気付くことができた。正に怪我の功名だった。