当面の応急措置の為の補修材料を集めた
幸いにも好天で2~3日は降雨の心配も無さそうである。
疑わしい箇所を中心に、既存のアスファルトシングルとルーフィングを剥がすと、コンパネまですっかり濡れて腐った状態であった。
壁の隙間には足長蜂の巣が有るらしく、これも可哀想ではあるが殺虫剤で処分した。
漏水腐食した部分とその周辺を多めに剥がして整形する。外科手術と同じ??
15年前には1人で材料や工具の荷揚げを大量にやったのだが・・・・・
コンパネを整形して、くりぬいた部分にはめ込む。
後は、防水紙、アスファルトルーフィング、シングルの順に敷き詰め貼りつける。
新設では一面に防水紙やルーフィングを敷き詰めれば良いのであるが、部分補修では周囲との境目の防水が最も大事な作業となる。
防水の為に、既存のルーフィング、シングルの下に新しいルーフィング、シングルを潜り込ませ、最低15cm程度は重ね合わせた後、其々をアスファルトセメントで張り付ける。
最終工程のシングル貼り
完成である!
屋根の補修を遣りながら、思ったものである。
近年、生業や農作物の多様性に「百姓」の「百」の字義を投影し、農業だけに関わらず多様性を持った生業を行う者こそが「百姓」であると定義されているという。
思えば、15年前に家の手作りを始めたのも、衣食住はじめ生業全てを分業化され、人が生きるという感性を失くしてしまっていると感じ、これをもう一度取り返せないものかと生意気にも考えたからであった。
畠の作物を食し、住む家を手作り補修して、山で木を伐り暖を取る生活で、私も少しは百姓に近づいたかなと・??